昨日は乾式工法のブロックを紹介したけれど。乾式つまりセメント系を使わない、というのは結構増えてきている。
左官材料と左官工事を、ひとつの業務としている私としては、あまり芳しくないことなのだ。
一番普及しているのは、外壁タイルだろうか。昔はタイル職人が一枚一枚モルタルで貼り付けていったわけだが。
最近では凸がついているベース板に、裏足が凹になっているタイルを引っ掛けていくだけ、の乾式タイル貼りもある。これだと熟練した職人でなくても、私でも目地が揃ったタイル貼りが完成してしまう。
このタイル接着に使われるのが「変成シリコン系」と呼ばれるボンド。コーキングで使うシリコンとは親戚だが、こちらは接着剤ではないので、くれぐれも混同しないように。
現在接着剤としては、万能かつ強力なボンドだ。
昨日紹介の土留ブロックも、天端石はこれを使って留めてある。こちらも上下凸凹にできているので厚みが必要なモルタルでは接着できない製品なのだ。
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