当社でも、薪ストーブ導入にあたって、「導入して維持できるか?否か?」というファクターは、燃料の薪の調達方法だと指導している。
薪買ったら、自分の使い方だと年間いくら位燃料費が掛かるのか??。
つい本体や煙突、導入工事代金ばかり気になってしまうのは人情だけど・・・・ランニングコストもそれ以上大事なのだ。私の自宅での薪の消費量を当店の販売価格で計算すると一冬18-20万円位消費している。
ということは導入(イニシャル)コストより数年で消費(ランニング)コストが上回る、ということ。
「自分で原木調達して作るから、そんなにかからない・・・・はず」という人はもっとも危ない。
ネットで先人や薪ストーブ屋の「こうして薪は集めよう」なんて口車に騙されている人が如何に多いことか!。
建設会社や造園屋に声をかけておきましょう、なんてのが、一番「嘘」くさい。
もちろんそうしたラッキーなことがあることは否定しないが、現在では「非常に稀な例」になっている。
1 まずそうした雑木林が伐採されることはあっても、広葉樹を植林している、といことは全国的にほとんどない。
昔の炭焼きのように、再生を前提に管理されている林も極小である。つまり早晩薪資源は枯渇してしまう運命にある
2 そうした伐採樹も、リサイクルの流れに組み込まれようとしている
街路樹などの剪定枝などは、堆肥化 そして伐採樹はチップ化 などリサイクル工程に組み込まれつつあり、その外に出てくることが少なくなった。
3 燃料としての売り先が出来てきた。
これが今日の表題のことである。建設業・造園業も厳しい業態であるから、少しでも売り上げ増に・・・と薪販売を始めている。つまり薪や原木は商品になりつつある。商品になっても、薪ストーブユーザーが安定的に購入できれば、それはお互いウインウインで進歩だと思うけど・・・・・・・。
商品の売り先が薪ストーブユーザーでなくて、もっと大口ユーザーが現れたということである。
薪ストーブユーザーなら垂涎ものの 原木の山
この土場だけで1000立米以上ある。
しかしこの原木は全て、県内にあるバイオマス発電所向け集められている。
大型トレーラー数台分、毎日チップ化されて運ばれているのだ。
ますます薪ストーブユーザーの原木集めは、ハードルが高くなっている。
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コメント
当地でも電力会社から送電線に支障のある雑木の伐採をしたいという申請がたまにありますが・・・。
以前は伐採した木は近隣の空き地に捨てさせてほしいという要望がほとんどだったけど、最近は逆に差し支えなければ業者側の方で持ち帰るというようになりました。
まさにこの記事の通り、伐採木の資源化が進んでいるようで社会的には良いことだと思いますが、薪ストーブユーザーにとって厳しいですね。
薪ストーブ屋が提供する無料薪情報も2010年のメール(しかも一件のみ)が最後でほぼ機能しておらず、これを売りにしていたとしたら詐欺だなあという印象が(笑)
おっしゃる通り。欧米のように、薪燃料が社会の中で認知されていない、ライフサイクルの中にポジションがない、のが遠因ですね。山間部や別荘地以外は、ますます薪の調達が厳しくなっていくことでしょう。