乾式工法の土留ブロック完成

WORKS
 傾いた古いブロック塀の外側に新規に土留ブロックを積むはずが、そのブロックが倒壊して大変危ない思いをした話をかいたけど。
 完成形を紹介します。
 土留の擁壁、というとコンクリートの現場打ち。そしてL型製品・ブロック積み などがあります。しかし今回の製品は基本的にセメントは使いません。
 セメントなしで、強度は出るの??ご心配の方もいるでしょう。これを乾式工法と呼びます。擁壁用ブロックは厚みが25cmあって中は空洞です。ここに砕石を入れて積み重ねていきます。
同時に裏ごめも同じ砕石で行います。
 下のブロックの天端の凸に、上の下端の凹が組合って、前に出ないようになっています。一段ごとに後ろにセットバックしていきます。つまり砕石とブロックの重みが、後ろにもたれかかることで、後ろの土圧を押さえる、という仕組みで。
 重力式のダム、と同じ力学を利用しております。
 この製品をおすすめしたのは、
1 建築用ブロックより見た目が綺麗
2 短期間で施工可能
3 中庭の先の奥庭での施工で、生コンの搬送ができない  というのが主な理由です。
 結果仕上がりも上々で喜んでいただけました。生コンが入れない場所にオススメです。

コメント

  1. takako より:

    こんにちは。このブロックはどこで売っているのでしょうか?なんていう商品名でしょうか?私の自宅もやりたくて検討中なんです。

  2. kouda より:

    今回使用したのは、Sビックというメーカーの「ABロック3°」という製品です。他にブロックメーカーのマチダコーポレーションにも同様の製品があります。DIYに長けた人なら素人の方でも施工可能と思います。
    乾式、セメントはいらないと、書きましたが。一枚目の写真でも解るように一段目の基礎部分は、コンクリートを絡めています。これはこの現場のすぐ下方が急な斜面になっており(特に二枚目の角の部分の直下が雨で流されそうだったので、一段目はセメントを使っております。そうでなければ、全くのセメント無しでも可能です。(角の切りもの部分もちょっとだけセメントで横のブロックと締結してますが)
    まあ、解らない事あれば質問してください。

  3. takako より:

    ありがとうございます。勉強になります。

  4. mimiedennoniwa より:

    きれいに仕上がっていますね
    レンガのように交互に積んでいったんですね

  5. kouda より:

    いやあ、久しぶりのコメントで___それだけで嬉しく思います。お元気でしたか?
    このブロックは、交互に積む通称『馬目地」でも、目地を通す通称「芋目地」でも、配慮が必要なのは。角がある場合垂直の壁でないので、セットバックするにつれ、間隔が狭くなる点です。段数が上がるにつれ上の段は狭くなって来ます。工事される際は、その手間も見ておく必要がありますよ。

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