かつて、性能の悪いナビゲーションシステムを「馬鹿ナビ」と呼び、そのナビを信じて地図も観ずに、遠回りしてしまう御仁を「ナビ馬鹿」と称した事がある。
今回は、己がナビ馬鹿になってしまった顛末白状でーすう。
先週の土曜日は実は、茨城の知人の所へ泊まりがけで出かける予定にしていたが、仕事が入ってしまい止むなくキャンセルしていた。その夜女房が、日曜日に闘病している親戚のお見舞いに行きたいとい言う。住所を聞けば、前から訪問したいと思っていた知人がやっている店から10km程しか離れていない。
ならば、日曜日なら首都高速も混んでいないだろうと一緒に車で出かける事を決定する。
日曜日朝。慌ててナビゲーションを目的地にセットして出発した。
前にも書いた通り、値段やメーカーにより精度は違うのだろうけど、基本的にナビは信用していない。がその時はルートをチェックする暇がなかったし、一抹の不安はあったがコースの殆どが東北ー首都高ー東名と高速道路だったのでそのまま出発してしまった。
高速道路上でナビは必要ない。がそのまま電源を入れて行く。東北道終点の浦和を過ぎ、首都高を進んで行くと、助手席の女房が、ナビを見ながら、左の分岐に入るそうよ、と言い出す。
えっ!そんなことはない。東名に行くには、首都高環状線に向かうはずで、外環状はまだ建設途上のはず、と言い返す。
だってナビがそう言っているよ、と女房。
ウソだあ、と言っているうちに分岐が目前に________。
あまり首都に行く事がない私。ひょっとして路線が延びているのかも、と惑ってしまう。
どうする? 女房がナビに従うしかないでしょう。その一言に思わずハンドルを切っていた。
10数分後。練馬出口で高速道路は途絶えていた。
ハハハハ________己のアホさに引きつった笑いを浮かべるしかない私。
次の瞬間。怒りは馬鹿ナビに向けられる。
なんで何時も高速乗せたがるのに、走っている高速降ろして環八を行けなんて言うんだよ。馬鹿じゃねえ。こいつ捨てたる。
女房子供が止めなければ、まどから放り投げていただろう。
めちゃ混みの環八を走り、高井戸から中央高速、環状線、そして東名に入るまで相当アルバイトをしてしまい,やっとの思いで東名に入ると、そこは大渋滞だった。
ハハハ______もう完全に居直って進む。
やっと目的のICに着いて降りたら。一般道のルート全体図を表示させて主なルートを頭に入れる。そして再出発。
「お父さん、左だってよ。」「いや右の方が近い。」
ルート再検索。
「本当だ、距離が近づいた」。3回くらい指示を無視する。其の度に距離が近づく。
「こうゆうナビの使い方もあるんだ」変な事で感心している女房子供。
二時間位と踏んでいた行程が倍の4時間かかってなんとか目的地に着いたのでした。
疲れた よ。
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