一昨年は義母の死去で、GWはそれで忙殺されてしまったけれど。その前後2年は熊野古道を歩いている。常連さんなら記憶しているかもしれないが。熊野古道自体は「遺産」であるけど、その近隣の集落が「限界集落」であって、その痛いばかりの実態に「もう見たくない、行きたくない」と昨年このブログで書いた記憶がある。
その前言を翻したわけでもないのだが・・・・今回の旅は微妙な立ち位置。
もったいぶらずに言うと。前半はいまや廃道になっている「尾鷲道」という古の古道を辿って大台ケ原山へ登る。この山は百名山である(でも私は百名山ハンターではない)。
その後「大杉谷」という世界ジオパークにも認定されている日本有数の渓谷美の谷をくだってみようという、いつもながらの一石3鳥路線の贅沢な山旅なのだ。
マイナーな行動なので今回説明諄くなります。
今回南部を登ることになる「尾鷲道」はかつて、吉野と尾鷲をつなぐ厳しい山岳道であったようで修験や巡礼の山道であったかもしれません。
松浦武四郎という探検家が(北海道という名をつけた人らしい)晩年、ここに住んで登山道の開拓を進めたらしいが・・・。当時は大台ケ原から大杉谷に行くルートも無かった様子。それを開拓した先人らしいのだが・・・・・・。
その明治に開かれた道は、巡礼者の衰退やダム開発などもあって、廃道に・・・・・・。登山ルートとして地図には掲載されていない。
それが近年地元山岳グループが道標整備など再興しているらしいのだ。
大台ケ原というのは、高原台地で、その中のピークが日出ヶ岳というのだが、奈良県側から観光道路が出来ていて駐車場から約2km歩けば着く。幼稚園児でも登れる百名山中もっともハードルが低い山だ。もちろん深田がランクンさせたのは、ピークだけでなく高原台地全てを評価したものだと思うが、これを巡ると半日コースみたい。
さて尾鷲道。先人のコース記録など見れば、一日頑張て歩けば大台ケ原まで行けそうだったけれど・・・・そんなハイカーが溢れているような場所で野営はできないし・・・・・と諸人の記録を辿っていくと、途中稜線上に「マブシ嶺」という大層眺望が良い場所があって、そこで野営している記録もあった。
これ採用!。
但し 唯一の懸念材料が・・・・・・稜線コースのため、水場がないことだ。
通常縦走、自炊して山で過ごせば最低でも2Lの水が要る。予備も考えれば、3.5Lは欲しい処。3.5k増は結構重い。
それだけ自分の背中の負担が増えるということで、体力減退ですから・・・・悩みどころでして・・・。
大昔の若い頃の沢登り。担ぐビールを増やすために、寝具を削ったものだ。この時期寝袋を削るわけにはいかないが、夏用の一番薄いものをチョイスしたのだ。
翌朝出発の車中泊。道の駅駐車場(ここ昨年も使ったなあ)。
あたりをつけていた林道など下見に入り最終的な行動予定を決定する作戦会議中(一人だが・・)
つづく
ランキングポイントアップのため記事が参考になったなら、テラ銭代わりに下のバナーをクリックしてくださいませ。毎度のご協力お願いします。
コメント