尾鷲道は、尾鷲から上がると途中林道が横切っているようで、これを使えばだいぶ楽をすることができる。ピストンルートでなくて、山の反対側に降りるので車の回収は、公営バスや列車・タクシーを使うことになる。
前日の下見は、そのまま林道内で泊まっても良かったのだが・・・・・・流石に一般の登山ルートでないし、林道も往来が多くなさそう。このGWの先行者も多くないようで、途中落石やら倒木を退かしならの走行で・・・・・山上はまだ小雨が降っていた。
土砂崩れで山中に閉じ込められても困るので、一回里に降りて翌朝出直すことにしたのだ。
で5月2日出発。水無峠というところで舗装が終わる。その先3km位まで車でいけるのだが、落石や落ちている枝も多くなり、タクシーに迷惑かかりそうだったのでここに車をデポして歩くことにする。
標高は800m近い、稜線ルートだからアップダウンの連続だけど、1600mがピークの処半分を車で稼げるのは楽だ。
車道を一時間余歩いたあと登山道に入るけど、もう出だしが稜線に近いので、キツイ登りはほとんどなく、また地元山岳グループの道標も多くて迷うことは全くなかった。そして10時におそらく最後であろう水場「天命水」に到着。まだ早いが水場がこの先無いと思われるので、水を500ccも使ってしまうインスタントラーメンで中食とする。
↑余談だけど・・・・・。どこどこの山へはここが道ですよ、と環境省が認定する。途中の道標・トイレ・ベンチなどは管轄自治体が設置する。正式な登山道でないここの道標は、登山愛好家グループが私費で、自己責任で設置していると思われる。
で水の補給も、ありったけのペットボトルに詰め込んで4Lを確保! もちろん「重い!」
天気は良かったが、北風が常に数メートル吹いていて空気も冬のものだったけど。山歩いている分には、汗もでなくて快適だった。
最後の登りだけキツかったけど、目標のマブシ嶺に到着したのは午後2時すぎだった。
東側には熊野灘が見え、西側は紀伊半島を縦断する山々の嶺が連なっていた。
なるほど標高1400mにしては上々の眺望である。ここで泊まれば、夕焼けも朝焼けもそして星空も綺麗に見えそうだ。
到着を祝して、持参したウイスキーをひとなめする。
しかし落ち着いて考えてみると・・・・まだ2時半である。行動を終わえると・・・・後の日程が・・・タイトになる。
歩く行程上というよりも・・・・・・・・・・ちょっとの遅れが末端では最大一日にも広がってしまう可能性。
理由が下山後の交通機関だ。最寄りの駅まで繋がる町営バスは一日5本の運行だし、尾鷲まで向かう紀勢線は2時間に一本しか走ってないし・・・。登山口に何時に降りるかでその後が大きく変わるのだ。
で、少しでもリスク軽減に・・・と予定を変更しもう少し大台ケ原へ向かって歩くことにしたのだが・・・。
つづく
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