南三陸迎賓館 土間タタキ作業終了は夜だった

LIFE
 午後の早い時間には、なんとか行けそうな配合が定まり、叩き手のほうも要領がわかってきてペースが上がって来た。
 でも冬の日は短い、そして陽が落ちると寒い。
 昼休みも30分3時休みも10分ほどで切り上げる。3時現在進んだのが3分の2。陽のあるうちには終わらないが、何とか早い時間に仕上げたい。
 
 練り手は私の他若い衆が二人。
 スコップで10杯ほど土をミキサーに放り、石灰をバケツ一杯混ぜる。そこに塩化カルシュウムとニガリを希釈した液体を柄杓で一杯づつ添加。
 練り上がりを一輪車で、室内に届ける。
 一階に練れる量は50kgほどだから、この作業を3人は130回ほど繰り返したことになる。
 
 3人の連携は申し分ないが、さすがに若い衆も疲労の色が見える。
 当然50歳の私にも、キツイ。
 
 午後4時半を過ぎて、いよいいよナイター。車のヘッドライトを点灯して作業続行。
 そしてすべてが終了したのは、午後6時半。
 
 プレートと呼ぶ、転圧機を使えば、簡単だったろう。もちろんそうした提案はしている。
 
 しかし棟梁の小坂氏は、うんと云わなかった。
 ここまで延べ何千人がこの建築に携わったことだろう。
 初めて持った、ノコギリやノミで、刻んでくれた小学生もいた。
 
 古式土間タタキをとり組んだのは、現代の簡単な薬剤を添加した方法を排したいだけでない。最後までみんなの手で、人力で仕上げたいから、だろうと思っていた。
 
 しかし不肖コウダ。もうひとつ大切なことを気がつきませんでした。
 
 作業終了の時の、「達成感」そしてそれに携わった者たちの「連帯感」
 
 肩をたたきあう者。小躍りして喜ぶ女性陣。
 誰かが言ってました「タタキやるとみんな友達になれるね・・・・」
 
 そう思いました。
 地元の人たち、各地から集まったボランティアの

 
若者たち、チーム日光のボランティア 初めて会う人達の方が多かったけれど。皆最後友達になってしまいました。
 
 そしてみんなで美味い飯食って、美味い酒飲んで・・・・・・・・・・・
 
 あまりに美味すぎて・・・・・・・・不肖コウダ テントの中 涙がこぼれて来たのでした・・・・・・・・・・
 
南三陸町 歌津地区 集会場建築工事 土間タタキ 作業 ミッション完了。

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