三日続いた氷点下の朝。身の丈以上あったサトイモの茎は、茎の色が変わり葉が枯れ、首を地面にまで落としていた。しかし秋に花咲くオータムポエムは身を半分凍らせながらも、しっかり黄色い花をつけている。
もうすぐコナラの伐採が始まる。森は切られて無残だが、植林などせずともそのままでもドングリが芽生えて再生するが、実は切られた根元から芽が出て再生する割合も高い。
私はこの季節が一番好きだ。
一年草は枯れ果てる。落葉樹は葉を染め上げて落ちていく。死へ、あるいは休眠へ、一年を生きた、あるいは役割を終えたことを確認する最後の儀式のような変身。四季の世界に生きるものが一斉に静かの世界に入っていく。
しかしこれは滅亡ではない。或る物は種を宿し、或る物は根に栄養を蓄え、或る物はすでに萌芽の準備を整えている。再生を確信して冬の時代をやり過ごす。
春夏があるからこそ、秋冬がまた美しく感じる。
かつて人の営みは、食っていくために、技術を身に付けることだった。農業でも、製造でも、商いでも、その道の技術を身につければ、生きていけた。
しかしながら現代社会は、その道を極めようとも、一生食えていけるか???。世の変貌の方が早くて多分に疑わしい。道が何処にあるのかすら、見つけることが出来ない人が数多くいる。
多くの生活文化・仕事が時代の流れの中で急速に消えてきた。将来が見えにくい時代である。
自己の意思に反して、生活や仕事の変更が余儀なくされる時代だから、あるいは現状に不平不満で生きている時に、リセットの時と思ったら、ポジティブに考えたいものだ。
米作り名人の老人がいる。先代からの伝承があるのかもしれないが、一年一作の植物相手の研鑽だから最大でも60回位しか作れない。それを思うと農家には失礼な言い方になるが、人生何回かのやり直しは充分可能だ。
勿論回数だけの問題ではない。腐って投げやりでは何も再生しないだろう。
向上心・研究心・何より「生きていくために」と精進すれば人間蓄積されることも多く、道が開ける。
今、を大切に一所懸命にやっていれば、きっとリセット後の人生もより良くなっていくと信じてます。
「転生」
本来の使い方とちょっと違うかもしれません。しかしやり直しを余儀なくされたとしても、現状努力惰らなければ、きっと良い展開があるはず。「生きながら生き返れるはず」そんな意味で使っています。
コウダがまたおかしな事を・・・・・。
現況に苦しみ悩む友人・知人たちに、そして何より自分に向け激励してみました。
コメント
転生の意味よくわかりました
ありがとうございます。
今、再生の途上にあるので勇気がわいてきました。ポチ!
ネット上で何故か奇跡的に縁あって、お知り合いになれた事嬉しいかぎりです。
互いの環境の写真や文章で、思う事,感じる事。読んで見て考えて___、想像/創造力が働き良いです。
薄っぺらな人間ですので、すぐに飽きられますが、まあそれまではお付き合いください。
いつものような「エデンの庭」の写真とコメント楽しみにしております。そしていつかは描いた絵を見せてください。
私素人ですから、何も解りませんが、見てみたいです。