スローフード

LIFE

 先日は次女の誕生日だった。
 まだまだ誕生日ケーキというのは、外せない歳頃。では主菜は何にしよう???。

 誕生日に外食で、ちょっとだけ贅沢、というのもやらないわけではないが。こんな時こそ親父料理におまかせあれ。
 
 私が作る、というそれだけで、何が出来ようと。自分が作らなくて済む、だから女房殿は上機嫌。

 そんなことが通例になり、誕生日/クリスマスなど記念日は、お祝い兼日頃の御炊事に、親父が感謝/慰労する日みたいになっている当家である。

 誕生日三日前。スーパーで、銘柄鶏の丸抜き、それも処分値切り品を見つける。ただでさえ、生活苦から、値切り品シールには弱いのだが、主菜になる立派な食材を願っても無い格安でゲット!。

 これを三日冷蔵してローストしたのでは、痛んだり、味が落ちるから、スモークチキンにする事にする。

 バケツに水を張り、塩をしこたま入れる。一応生卵が浮く位、というのが教科書だが、あまり気にしない、男料理ですから。

 そこに加えるのは、刻みニンニク/刻みショウガ/タマネギスライス/砂糖/醤油そしてハーブのローズマリー。レシピはって?。すみません男料理ですから、適当に。

 そこに肉を漬け込み、2日置く。そして当日の昼、仕事を抜け出して、肉を取り出し、真水に入れて塩抜き。

 そこからが忙しいさ。なにせ、終業後帰宅してから一時間30分位でスモークするわけですから。

 
 専用の機材はない。バーベキューグリルに焼き網を乗せ,炭を入れる。本体は、塗り壁材料が入っていた20Lの丸缶。この底と底近くの横に穴をあけ、建築用の鉄筋棒が通るように改装。
 
 この鉄筋棒に、針金で縛った肉を通して吊り下げ、その状態で網の上に乗せる。そして炭の上には、森から拾って来た、山桜の枝を丸のまま乗せるだけ。肉はダッチオーブンで蒸して火を通しておく。

 市販の燻煙器具からすると、だいぶ原始的で、かつ効率悪いが。材料費はほぼタダだし、煙害も田舎なので問題ない。注意点は、肉から落ちる油で、炎が上がってしまうこと。目を離すと黒こげになっていることもある。

 焦がさず、燻すように注意して一時間余で出来上がり。

 果たして首尾は??

 「美味しい!!!」
 
 良かった良かった。

 
 日頃の炊事で、疲れているお母さん。タマには親父にさせましょう。

 出来そうも無いって?。しょうがない。外食奢らせましょう。

コメント

  1. 月子 より:

    お店みたいヾ(=^▽^=)ノスモークチキンなんてすごいですね!!私の学生時代も両親が共働きだったのでたまに父親が料理してくれたりしましたが、インスタントラーメン(コレ料理?)や炒飯やらで(;^_^Aでもたまに作ってくれる父の料理が楽しみでした。koudaさんの娘さんや奥様は特に楽しみでしょうね(*^_^*)

  2. kouda より:

    良いですね。インスタントラーメン!。
    うちの親父は栄養偏っては、と思ったのでしょう。やたら野菜が載っていて、スープが薄く感じる位でした。
    小学校低学年。タマに親父が作る弁当には、ご飯の上にチーズが乗っていた。仲間から冷やかされるし____ちょっと恥ずかしかったけれど、胸はって食べたよ、親父なりの愛情感じたから、だろうな。
    家族や恋人同士のスローフードに、贅沢な料理など二の次だと思う。
    肉親、あるいは恋人が懸命に取り組む姿こそが、思い出に刻まれる。
    一緒に作れば、なお楽し。
    家族、夫婦、恋人___。
    質や内容じゃないですね。トンデモナイ御馳走の思い出は残っていて当然、それ以上に残っているのが、親や恋人が作るインスタントラーメン。
    このありがたみは、ずっと忘れないようにしたいと思う。

タイトルとURLをコピーしました