現在版のセメント系土間タタキは、当社では良く防草工事で使用します。手順は一緒です。材料を撹拌して転圧します。実際叩くのは、プレートと呼ぶエンジン式転圧機でして、二人で40平米くらいは一日で施工できます。
古式の土間タタキ工法でやる、という親方の大前提があります。
問題点は二つ
1 人力で一日でタタキ切れるのか?
2 セメント系を使わずに本当に固まるのか?
古式土間タタキでは、土 消石灰 にがり を使用するというのは知ってました。ただ配合割合がわからない。
石灰メーカーや壁材問屋に聞いても、ネットで検索しても肝心なところがわかりません。
でも調べていくうちに、これは現場の土質に寄る ようだ、ということが解ってきました。この土は重量物なので、現場近くの砂利屋さんをあたったのですが・・・・・どうも良質の土が手に入りません。そこで社員に当社の山砂を届けてもらい、現場で振るった土と合わせてどうにか必要量を確保しました。
配合は・・・・・現場で作りながら調整するしかありません。
19日 朝4時に出発するも、渋滞にはまり、作業開始は10時過ぎ。現場ではやはりネット情報で、13平米に2時間かかった、という資料があり、これでは10時間はかかる。今日は夜の10時まで作業だ!という空恐ろしい悲壮感も溢れた宣言のもとに作業開始。
この冬空に夜中までの作業は絶対に避けたい私は、なんとか作業し易い配合を一刻も早く見つけなければ、と一人焦るのでした。
タタキ手は6.7人。午前中2時間でたたき終えたのは5分の一位。これでは本当に10時間かかりそう。
本当は、土壁に使うような粘土質の土が最良 ということはすぐに解りました。叩けば浮いてくる、と言われている水気が全く出てこないからです。あまり適した土ではなかったのです。
そこで午後は水分を増やしました。すると今度はタタキ板に材料がくっつくからダメ、という意見が・・・。
スコップで延べ7トン近くの材料を投入
親の敵 という勢いでひたすら叩く。いくつものタタキ板が壊れた。
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