最後の〆も上々

LIFE
 湯沢噴泉塔脇で、作戦会議中対岸の岸壁で動くものが・・・・・。
 「え!」 一人の登山者が滝の右岸壁を潅木頼りに降りてくる。
 この時刻に降りていくるって、山中一泊したに違いないし、単独行。
 まあ上級者、猛者の類であることは会う前にわかる。

 堪らず駆け寄ってご挨拶。とその時に胸のトレーナーに「M大学ワンダーフォーゲル」のエンブレムが・・・・・・・
 「大学の後輩じゃないか」それもワンダーフォーゲル部。 こんな登山道もない山中にいても、さもありなん。

 滝の上の状況や、高巻き具合を尋ねる。降りてきた人がいるんだから、と三人は呆気なく同意となって同じルートを高巻く。
 
 沢登り経験者にとっては難なく滝上に達すると(普通のハイカーにはお勧めできません)・・・・・・・・・・。
 滝上は同じ沢とは思えない位に渓相が一変した。これまでの湯沢は原始温泉自体は魅力だけど、渓相も凡、何よりも水が濁り、石もノロコケがついていてお世辞にも褒められた沢ではないんだ。それがどうだ手のひらを返したような豹変ぶり。
 水も渓相も一級品。なによりも周りの林が樹間が広くて、明るく。広々としたキャンプ場のような幕営地もあり。それと滝上すぐに、温泉湧出地もあり、ここでも充分原始温泉が堪能できる。こんな良いとこ早々ないよ。

 「最高の幕営地ですね」普段無口な山岳部OBの二人が口を揃えるんだから、「間違いない!」
 
 今まで飲めなかった沢水を直接口に含んで「美味い!」これでこそ沢登り。昨晩ウイスキーを飲みきってしまったことを後悔。
 次回はここで野営と決めて、三人は心晴れやかに下山に向かうのでした。 完

 と残念ながら上部の写真は撮り忘れて無です。代わりに滝の動画をお楽しみください。

                           

 
 まだ陽が高いと、すぐに帰宅せず別の沢に寄って、未練がましく竿を出す。すると簡単に釣れてしまう。それで一泊目一匹のイワナの刺身を3人で分け合ったものだから、最後は存分に食べていただきましょうと、酒なしで「3時のオヤツにイワナの刺身」の図でした。

天然ニッコウイワナ お腹の黄色が鮮やか

コメント

  1. sna***** より:

    堪能いたしました、素晴らしい山行!動画、すごい迫力ですね。まるで『地獄沢』A^^;)硫黄臭がこちらまで届くようです。次回同窓会では「最高の幕営地」を是非画像付きでご紹介ください、と、イワナもカメラ目線で訴えてますd(^^)それにしても…現役大学生単独山行、さすが若さですね!熊かと思ってたsnaでした(^^;)ゞ

  2. kouda より:

    > sna*****さん
    沢登りの雰囲気感じてもらえたら、書いた価値がるというものです。一般の方には、遠い世界のことだったかもしれませんが。
    ちなみにワンゲル部の御仁はこちらもOBでして、年代的にはほぼ同じ世代の方でした。

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