大門坂は熊野那智大社の表参道である。雰囲気もそれなり、傾斜もそうだけど、距離も1km近く有り、身体的負担も充分その有り難みに値する。
でももっとも辛かったのは、石畳が朝露で濡れており、登山靴は濡れた石にもっとも弱いのだ、滑って危険極まりない・・・・・・疲れた。
坂の下では薄日も差していたんだが、登りきった辺りで、曇りになり・・・・肝心の熊野那智大社へたどり着いたときは、うっすらガスっていた。天気は下り坂の予報である。
道中ここだけは絶対見たい景色!と期待していた「三重の塔と那智の大滝」の絵が・・・・・・・ガスにより・・・・幻に終わる。↓ これは道中もっとも悔しかった点。
(熊野那智大社と隣の青岸渡寺の内容は、興味あるかたはご自分で調べてください。)
さていよいよここからが山岳に入る古道の入り口である。
実はこのあと、大した写真はない!!。熊野古道は、現在ほとんど植林地に被われ、展望地点はほとんどない。ひたすら足元を見て歩くだけである・・・・・。まして雨が降ってきた。カメラを出すポイントは皆無で・・・ 見栄の良い写真の撮りようがないのだ。
5日間の縦走など自己キャリアで一回もしたことない経験なのに初日から雨もあり・・・「超重負荷」なトレッキングになる。
このコース「大雲取越」という。数ある参道のなかでも、もっとも高い地点を何度もアップダウンしていくコースで、難易度最上位と言われているらしい。 完結した時には、出発から10時間が経っていた。約16km!自分を褒めてあげたい!
この雨の中我ながら良く歩けたもんだ。今宵の宿は・・・・廃校跡を宿泊施設にした「小口自然の家」のキャンプ場の予定だったが・・・・・芝のテントサイトも、雨で水が数センチ溜まっており・・・・とてもテントを張ることはできない。
もうしわけないが橋の下に勝手にテント張らせてもらう。ドライな快適な野営になりました。
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