熊野古道紀行2 補陀洛山寺

LIFE

 熊野速玉大社を後にして向かったのが、那智駅。

 熊野の山中を5日間歩くわけで、その間の駐車場に悩んだのだ。
 しかし良い所を見つけた。
 この駅は降りて1分ですぐに砂浜に直結しており、大変美しい海水浴場となっている。海水浴場の駐車場は有料なのだが、開設時以外は無料で解放されている。盗難・事故等は、自己責任だが、公の施設なので無料で大手を振って止めておける。
 
 駐車場のことばかり心配していて、来てみて始めて気が付くのだが。無人駅の那智駅の駅前広場は、「道の駅」となっていて、温泉施設まであるじゃないか。これは得した気分で、早速500m先の駐車場に車を入れて、タオルを持って歩いて戻る。GWだから満車だったのだ。
 
 今は、道の駅で泊まる人が増えているのは知っているが・・・・翌朝今度はザックを背負って再び駅前を訪れる、となんと朝7時前なのに、駐車場はほぼ満車。多くの人達が顔洗ったり、歯磨きしている・・・・・・・見渡せば、ほとんどの車に布団や寝袋が積まれているみたい。もはや道の駅ではなくオートキャンプ場となっているのだ。
 まあよろしい。私とてやっていることは一緒である。
 
 風呂から出ると辺はもう夕闇だった。近くに地魚で一杯やれるところはないかと、歩き回ってみたが・・・・・流石に無人駅、目に入ってこない。コンビニが二軒と、なぜかコース料理専門のイタリアンが一軒。おっとその向こうに農協系スーパーがある。こちらのほうがご当地らしいオカズがありそうだ。
 
 その惣菜、鮮魚コーナーは・・・・・触手が動く魚介があったにはあったのだが・・・・切れるナイフも、まな板も、焼き網も、フライパンも持ってきていない。悔しいが・・。
 
 でも「何これ?」というものが目に入る。「トンボマグロ」の刺身。こちとら山国育ち、トンボマグロなるマグロは初めて聞いた。流石にマグロの街だわい、とこれだけでご満悦。
 味は美味しかったですよ。これでビールを2本飲んで今夜は仕上がるのですよ。
 
 今日調べて知るのだが「ビンチョウマグロ」のことらしい。確かにトビウオのような長い胸ビレは、上から見るとトンボ状ということなのだろう。でも・・・・季節のせいなのか、鮮度か・・・・こっちで食べるビンチョウと味が違ったなあ??
 
 さあ明けて今日は令和元日なのだが、全くそうした感傷も感激もなくて、私にとって熊野古道・中辺路街道出発の日なのだ。
 
 目的地の第一号は駅からほど近い「補陀洛山寺」である。偶然ブラタモリが、2週にわたり熊野特集であり、この寺のことも紹介されていたのでよってみた。
 

 

 補陀洛海渡と言うらしい。捨身仏なんだと思うが、わずかな食料を積んで、自らは箱の中に入ったまま海に出てゆき観音浄土を目指した、という。宗教的パフォーマンス??か天変地異を治めるための生き柱か???。二十数回の実施された記録があるという。
 
 命・・・・生きる・・・・仕事・・・・宗教心・・・・・共同体・・・・・・朝から色々考えさせられる。
 
 
 そして次の目的が熊野那智大社の参道「大門坂」 雰囲気というかオーラ全開です。

 

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