先日アブラゼミの話題を書いたけど、きょうの主役はヒグラシセミ。
毎朝夕 ヒグラシの鳴き声が賑やかだ。
林に囲まれた我が家には、人に誇るほどではないが季節折々のベストビュー。というのが何箇所かある。
先日、この時期のベストビューというか特等席を発見した。
東に面した玄関前タタキの上。玄関前に偶然座って、ここがコンサートホールの貴賓席であったことが5年目で初めて気がついた。
ここに座ると、残した北側・東側・南側面の各雑木から等間隔に位置する。
夕方6時15分。オーケストラコンサートの開幕だ。
主旋律を奏でるのが、「ヒグラシ」 バイオリン だな。
管楽器は 「ニイニイゼミ」
ベースは 「アブラゼミ」
パーカッションは各種野鳥の声。
バイオリンは第一、第二、第三パートまであって、その輪唱は見事。まるでベートーベンの第5交響曲を聴いているよう。
セミが奏でる交響曲にしばし聞き惚れてしまう。立体感というか、パノラマに展開される済んだ響き渡る音。
そのうちにあることに気がついた。
円形競技場の中心に自分が居て、スタンド側に演奏者がいる。
これが本当の音楽の聴き方なのではないだろうか????。
スタジアムコンサート、武道館でもそうだが、四方にスピーカーを向けてやっている。
聞きたい人が多いから当たり前のスタイルだが・・・・。
コンサートの原点は、クラシック。貴族が自分たちのために、アンサンブルやオーケストラに演奏させたわけで、当初は観客の方が少なかったかもしれない。
だとすれば、演奏者のほうが円形側に陣取ったほうが、広がりがあって良いし、いかにも自分のためだけに演奏しています スタイルではないか。
演奏会の原点はこっちなんじゃないかなあ・・・。
オーケストラ編成を思いついた人はセミの輪唱か、野鳥の合奏からヒントを得たのかも・・・。
そんなこと思ってしまったヒグラシコンサートでした。
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