ハイブリッド型外壁材 施工中

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 地元製材所「大和木材(「日光の家」というブランド展開中)」さんとのコラボ建築。今回の当社のパートは外壁左官塗りです。
 
 外壁の左官塗り、というと業界のことで恐縮ですが。「アイカ工業・ジョリパット」という塗材が大きなシュアを占めております。実は私の自宅もこれを使っているのです。強度や耐候性など優れていはいるんですが・・・・・・・・やはり合成有機素材。耐用年数は10-15年。紫外線劣化は避けられず塗り替えというかリフォームが必要です。
 左官材料を扱って20年以上になります。
「結局もっとも丈夫な壁って何よ?」と聞かれることもあります。現在主流のサイディングも塗膜がかかっております。塗装材が改良により耐用年数が伸びてきているとは言え、やはり寿命がある。
 
 私の親の実家は築40年になりますが、外壁は当時のまま何のリペアもしてません。改めて・・・・・関心しています。実家の壁は「モルタル下地リシン掻き落とし仕上げ」。モルタルを二回塗、仕上げは消石灰配合モルタルを塗ってのち剣山でザラザラに仕上げる方法ですが・・・。これが一番長寿命かも・・・・と思います。
 消石灰というのは漆喰の主原料ですが。優れた特質があります。つまり硬化後も、空気中のCO2を吸って徐々にさらに硬化していくのです。
 乾式工法全盛の現在の住宅ですが、なんか・・・・・新建材が必ずしも優れているとは・・・・・・。外壁材は・・・・・・・今でも長寿命なのは左官工法のリシン掻き落としかもしれません。
 
 さて今回の現場ジョリパットでなくて、「フッコー社 FMX」という材料を使いました。これは表題にありますように(車じゃないですよ)セメント系の主剤に色粉と樹脂ボンドが加わっております。つまり無機系と有機系のバインダーが合体「ハイブリッド外装材」です。つまり有機系の接着力と無機系の耐候性を併せ持つ建材で、有機系の倍以上リペアが要らない、という材料です。
 ジョリパットよりも高価ですが、塗り替えの手間(メンテ)までも計算するとかえって安くつきます。

コメント

  1. sna***** より:

    もうここまで進んでいたんですね。外壁の腰板(って言うんでしょうか?)部分もとてもお洒落!お施主様は勿論ですが、こうして外野で拝見している読者一同も完成・お披露目が待ち遠しいですd(^^)

  2. kouda より:

    > sna*****さん
    腰板って、二枚目の大谷石のことかな?これは玄関ドアの両袖の腰下に貼りました。
    工夫の一つが、200*400mmサイズと小ぶりにしたところですね。大判の方が見栄が良い、と思ってはいけない、面積が大きくないので目地が少ないとかえって見えが悪いんですね。
    それとこれは建築途中で施主様の発案です。図面にないからダメじゃなくて自分の家を自分で考えてアイデアを出していく、それに応える業者でありたいので、ドンドン出して欲しい(出来ないこともありますけどね)という経緯の造作です。
    また後から、ということもありますが、壁の角まで貼ると、出隅のラインが途中で変わる(段差が出来る)のと、角が弱い大谷石、動線的にも危険ということであえてオフセット(内側に逃げて)貼込ました。

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