住宅の内外装・外構から旅館の風呂まで、何でもまかせなさい。と大見栄をきって仕事しているわけだが。やはりここは片田舎、そうそうまとまった工事は少ない。
格好良いあるいは高額な仕事ばかりやっているわけでないし、雨樋が壊れちゃったんだけれども、なんて仕事でも喜んでさせていただく。
街の便利屋で良いと思っている。
そんな先週の土曜日。電話が鳴る。昨年改修した湯元温泉のある宿からだった。実は近所の旅館の風呂を改修している先週にまず一報をいただいていて、今度は外壁が壊れた、という話であったのだ。
石材を納品するついでにそちらも拝見して、GWも近いので、その後に直しましょうと言ってあった。
今度は外壁でなく、浴槽の排水栓が斜めに入ってロックしてしまい、お湯が溜まらない、という。
いくら便利屋を自認していても、彼の地まで1時間。標高差で1200mオーバーの山奥にそうそう易々と出かけられない。
水道屋さんは?かの山奥にはいないと言う。家をやった水道屋も忙しい、と断られたとか。
今日はお客さん満室なんです。風呂が使えないと・・・・・困ってしまって・・・・。
おばあちゃんと娘で切り盛りする小さな温泉宿が困っていて見過ごすことは出来ない。
幸い他の仕事がなかったので駆けつけた。
しかし確かに共栓、というのだが、温泉浴場用の大きな排水栓が抜けない。色々技を駆使するのだが、ダメ。
客が来る4時までにお湯を溜めなければならないタイムリミットが近づいてくる。
実はもう一方の大浴場もやはり栓がロックしたままで、こちらは漏水が僅かなことと、排水口が二つあるから騙し騙し使っているという。
ならば今日はとりあえず、溜まるように応急措置をして、来週まとめて二つ交換しましょう。とい結論になった。
それで土曜日はとりあえず、漏水を止めた。
どうやったかって?
斜めになった栓をハンマーで叩き込んで、栓を歪ませて止めた。ちょっと暴力的だが仕方ない。
今日はその修理と、やはり露天風呂の小改良を済ませてきました。
これでGWも心配なく使えるはずです。温泉が売りの宿泊地だからね、何が何でもこれだけは休止させるわけにはいかない。
コメント
温泉宿の死活問題でしたね、女将さん達は救世主に見えたでしょうね(^O^)
お疲れさまでした。
この仕事をしてきて良かったと思う事は、自分の提案や、造作で、お客様が喜んで頂けた時です。
何でも声をかけてくれる、相談されるという事は,大変嬉しいです。