塀瓦の修理

WORKS

前に紹介したと思いますが、今日は納品のトラックにぶつけられて破損した塀瓦の修理です。

出来てしまえば、なんてことないのですが・・・・・材料を見つけるまでが一苦労。

 

在来工法・・・とか、古民家・・・・とか、言いますが実は地方によって、その工法も建材も様々なんです。

建築材料が流通するようになって50年位です。つまりそれまでの住宅建築というのは、身近で揃う建材で建てられていました。だから同じ栃木県でも、古民家の立ち姿はだいぶ違います。

 

たとえば県南。思川、利根川、そうした中流域ですので、粘土も取れます。それで古民家も壁材として、「土」が使われ、また屋根材の瓦も焼かれています。ですので土壁+瓦屋根が多い。

しかし山に近い今市扇状地の当地では粘土は取れず、土壁も瓦も無かったので、屋根は茅葺き、そして壁は板材でした。

また県南では葛生も近い、つまり石灰岩の産地ですから、漆喰も採れたわけです。が、当地では漆喰は、本当に一部のお大尽の家にしか使われていない貴重な建材でした。

蔵でも、宇都宮は大谷石作り、県南は土蔵作り、そして当地は板壁作りです。地域性があります。

そのように日本の古民家と言っても、地域によりその工法は様々です。皆さんがそうした建築を見て回る時に、「どんな建材が使われているか?」そうした視点で見て回ると、新たなな発見があるかもしれません。

話が逸れました。今日は、塀にデコレーションされた塀瓦の補修なんですが。これも当地は瓦文化というか職人自体がいないくらいなので、調べるのに時間がかかりました。

和瓦も、サイズが複数あるんですね???勉強になりました。

 

ビフォア

アフター

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