そんなわけで、一番の目標だった山頂からの眺望はかないませんでしたが、島をバイクで一周し、温泉もグルメも地酒もそれなりに楽しめましたので、概ねGOOD ということにしましょうね。
さて仕事柄、旅行先で嫌でも目に入ってしまうもの、というのが良くあるんですが。今回は↓これ。
「玉石積み」という土手の土砂崩れを抑える工法ですね。石というのは、河川で手に入るし、一個一個は人力で運べるものですから、古来よりそうした土木工事に使われていました。もちろん近くで産出するなら、玉でなくて、割石でも、方石でも、溶岩石でも使われました。
沖縄の離島へ行けば、珊瑚由来の珊瑚石が基礎や塀石に使われています。
ここ八丈島は火山島ですから、地面はほとんど溶岩石です。ですので、こうした箇所は多くの場合溶岩石がそのまま使われていました。
この丸い玉石も組成は溶岩石なんですが、海岸線で長期間波に洗われ、角が取れて丸くなったものだけを選んで積み上げたようです。
八丈島だって地震はありますし、台風の通り道で雨風強い土地、本来凸凹している溶岩石をそのまま積んだほうが丈夫で長持ちのはず・・・・・何故??????。
その玉石積みが現存している地域に行って説明書きを見て納得しました。
こうした玉石積みは「陣屋」や「お屋敷」跡なんですって。つまり奉行や土地の管理者が住んでいたお大尽さま跡地。
つまり丈夫さよりも、見た目の豪奢さが優先の工法だったのです。
確かに、凸凹溶岩石積みはワイルド=粗野で、こっちのほうが高級感あるわ・・・・(^_^;)。
それには納得するけど・・・・・私の地元では、その石が転んでいかないように、碁石に近い、つまり上下方向に潰れた玉石を縦に積みます。
これ 自宅前の杉並木街道の玉石積み。
それが八丈島では、まんま 真ん丸の石が積み重なっていて・・・・・・ビックリしました。
杉並木街道は近年の石積みなのでセメントが使われています。が八丈島は目地に部分からは全くセメントはなく(近世以前にセメントあるわけない)、奥の方に粘土らしい土は見えます。
こんなボーリング玉みたいな玉石を崩れずに積む技術って!!!!!!!何よ!!!!!!!!。
きっとこの石の裏側には、地震や大雨にも耐える技術が忍んでいるのです。
知りてえ!!!
いやあ・・・・驚きました。
こうした石を海から運び上げてくる労務は流人が当たったようです。流人は、食事など与えてもらえず、自ら労務で食って行くしかなかったのですが。もし流人の中の左官や土木に長じた者が開発した技術なら凄いストーリーになりますね。真実はわかりませんけど・・・・ね。
八丈島のお土産に買った地酒焼酎。いくつかブランドあれど・・・・・・そのど真ん中の直球!!!歴史を現すこのブランドを買ってしまいました。
身の丈に合わせて、住まいを探し移住するヤドカリさんには、関係のない話題でした。
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