ノックアウトされた出店

CHAOS

今日も FIELD STYLE です。

ゆっくり会場散策できなかったのですが、もっともびっくりさせられたブースがありました。

虚を突かれたというか・・・・。驚かされました。

 

私大昔のことですが、有機栽培野菜の流通の仕事していました。

その時の仲間たちが作った会社は、いろんな変遷を経て、今では誰でも知っている大企業のグループ企業になっております。時代は変わると言いますが、35年前では予想もしなかったことです。

 

みなさんご存知のように、有機栽培 オーガニック って誰でも知っている言葉になりましたし。店舗でも、ネットでも、望めば比較的労せずに手に入るようになりました。

有機栽培野菜 というと、健康・安全な・・・と消費者目線で語られること多かったですが。農業者は当初より「高付加価値生産物をつくる」というよりも「環境循環型の農業を志向する」という志の方が多かったのです。

そして2020年代。SDGsなんて言葉がいつの間にか一般に知られるようになり・・・・「持続可能な農業=有機農業」が、あっという間に世界の目標になっています。

 

いやあ・・・・。私ボヤきますね。時代が早すぎたんですかな。時がシンクロすれば、今は全く違った仕事をしていたことでしょう。

 

ちょっと前フリが長かったですが。今回昔を思い返すほど、そんな衝撃の出店に出会ってしまいました。

 

展示は、4畳半位の簡易型のドームハウスが置かれていたんです。半透明で中は確認できないんですが・・・。「何これ???」と近づくと

看板に「発酵肥料の足湯温浴体験」とあります。

衝撃でした。

発酵肥料は60度以上になることは知ってましたが、それを足湯に使ってしまうという発想に、まずはノックアウト!でした。

みなさんご存知のように少々のことでは驚かない図々しく生きているコウダです。でも参りました。

オガ粉の中に手を突っ込んでみると、確かに入れていられないほどの温度になっています。

 

隣にはなんと鶏も居ます。こちらもかつてはオーガニック業界。やりたいことは説明を受けなくてもわかりました。

 

ホテルとかレストランに中庭に、プラントをつくり、鶏を飼って残飯を食わせ、有機肥料を現場で作り、そこの菜園で使用し、食堂で使う野菜を栽培する。時には発酵肥料で足湯も楽しめます、というプラン。循環型経営を志向してます、という目に見える展示です。

客は窓から見る風景で、「ここは循環型の農業+レストランを運営しているんだ」と納得する。という戦略です。

これが自給のためというよりも・・・、言い方悪いですが「ポーズ」というかイメージ戦略優先であることは明らかです。

例えば突っ込みどころとしては

・食堂の残渣 全部自分のところの中庭で処理できてんの?

・そんな残渣と鶏糞の発酵肥料で、足湯はできないだろう。それようにオガ粉をまた持ち込むわけでポーズでしょう

・畑で野菜が採れたとして、食堂での自給率はいかほどよ。

・・・・・・・・

でも時代はSDGs。企業もイメージ戦略が大事なのですよ。

かつて有機栽培農家と濃く付き合った経験からすると「嘘くせ・・・」と思いますが。

これぞ時代の先端いく、コンサルタントなのだと関心しました。

大手ホテル・リゾート・レストラン・・・・。

今後この手のコンサルタント要望が増えると思います。 びっくりしました。凄い展開だと思いましたね。

 

コメント

  1. べっち より:

    つい先日決済(引渡し)したお客さんは、その建物で酵素風呂と言うおがくず利用の特殊浴場をやられます❗️作るのも大変そうですが、体にはかなり良いみたいですね🎵

    • Kouda より:

      なんと
      関東でも実際始まっているのか?びっくり。田舎にいると遅れてしまうのかも。べっちさんこれからも情報伝えてくださいね。

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