カラマツ植林が多いわけ

TOWN

根利山 もう一日話題を引っ張ります。

120年前に標高差1000mものリフト(索道)があった!と書きましたが。殖産興業を突き進む当時の日本にとって、鉱山というのはもっとも資本が投下された産業であっただろうと思うのです。足尾には日本初の水力発電所もありました。その最先端での現場の取り組みがフィードバックされていろんな産業をまた生んでいきます。

古河・住友・日立 鉱業が源泉の財閥は、機械・化学・金属・重機・通信・運輸・・・・など様々な関連子会社を展開しています。

銅山という大きな企業体でしたから、根利山からでる材木の製材所(現 銀山平)も日本一の規模だったようです。

「古河林業」というグループ会社もあります。おそらくこの根利山とも関わりがあると思います。

話は飛びます。

山歩きをしていると、植林地はよく通ります。栃木県では杉そして檜が圧倒的に多いです。次は???カラマツだと思います。用材って時代と共に替わってきました。

昔は、燃料や薪炭 そして製紙パルプ用。そして最近は建築用杉・檜 が主力ですね。

その中で「カラマツを植林する」理由がどうしてもわからなかったのです。カラマツはほぼまっすぐに伸びるし成長も早いと言われてますが、すごく捻れながら乾燥するので建築には全く向きません。燃料用なら広葉樹の方が成長もカロリーも高いはずです。

 

根利山の原生林を伐採した後に、カラマツを植林・・・・ということを読んでピンときました。長年の謎が解けたように思います。

坑道内の柱材・梁材・枕木・壁・天井材・電柱・橋梁 多少ねじれても、丈夫で腐りに強ければ使えます。

当地では足尾銅山が唯一有名ですが、戦前は小さな鉱山がこの栃木県西北部の山地には一杯あったのです。こうした需要を見越したカラマツ植林だったのではないでしょうか?

コメント

  1. 佐藤宗弘 より:

    小生が所有している長野家の土地は町有地ですが唐松の植林地でした。
    家を建てるときにすべて伐採しましたが落葉の季節になると周囲から吹雪のように
    飛んできて困ります。
    今では20メートを超えるようになり最近は伐採をする家も見かけますが費用が馬鹿にならないようで町からの補助金が出ます。
    薪ストーブの焚き付け用に伐採業者に頂くことがありますが業者も喜んで必要以上に置いていきます。
    数十年前は需要が有った唐松ですが今は厄介者になってしまったようです。

  2. コウダ より:

    そうですよね。杉・檜のように、いつかは使われるはず、と思えば、納得もしますが。このカラマツ本当に利用されるの???されないんじゃない。と思うと厄介者、というか迷惑以外の何物でもないですよね。
    ただ現在乾燥技術がすすんだので、一部東北地方では、合板の素材として利用され始めているようです。ただ…・信州に大量に植林されたカラマツ、そして当地のカラマツもそうした利用エリアに入っているのか???ちょっと厳しいような気もしてます。

タイトルとURLをコピーしました