一ヶ月余り前だったか、やりたくない、というか作業する意味を見出すのが難しい、リフォーム工事を紹介したけど・・・・・。
下請けの悲しさよ・・・・やることになってしまった。
この工場の外壁はALCまたはヘーベルとも言われる「発泡コンクリート」という板状のパネルが並べられて構成されている。「ヘーベルハウス」というブランドもあるように、現代でも住宅や工場などの建材としてセレクトされる優位性はあるのだ・・・・。
が。昔の建築は、その弱点を考慮せずに、使ってしまった例が多い、今日の現場もそうした誤った施工例の結果のリフォーム作業になる。
発泡コンクリートというのは、セメント原料なので、素材自体は100年以上に渡って経年変化が少ないのだ。また結露が少ない、それ自体断熱性がある・・・・等々メリットも多い が。
その最大の弱点は「発泡」つまりバブル状態で製品を作るから、セメント原料なのに軽い、が強度はないのだ。
そのヘーベルを壁に敷き詰めたら・・・・・・・・。
地震で横揺れすると・・・・・・。パネルの角と角がぶつかり合って「欠ける」ということになる。
現在のヘーベルの正しい施工法は、躯体(骨組み)にヘーベルは固定するけれど、地震でヘーベル自体がぶつかり合わないように、クリアランスをとって組み付け、間の目地には収縮性のあるコーキングなど充填するのが正しい施工法なのだ。
おそらく東日本大震災で大きく壊れたと思われるが、先月の地震(震度5弱)でも破損箇所が増えており・・・・。
つまり直してもすぐにまたちょっとした地震で壊れるような「リフォーム工事」はいくら下請け作業とは言え、「やりたくない」わけだ。
そう言って突き返したのだが・・・・・。
それでも直して欲しい、ということなので今日から作業している。
職人不足で、ここも社長自ら作業員です・・・・(^_^;)。
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