今日の難工事

WORKS
 車庫スペースに敷石を敷設してほしい、というオーダーで下見に行ったのだが・・・・・。
 
 「ご主人 敷石どころじゃないでしょ」 大谷石の門柱につながる石塀が道路とつながる角の部分で、10cm位持ち上がっており見事にバラバラになっていて、崩れないのが不思議なくらい。蹴り入れれば、簡単に崩れそうだった。
 原因は、震災ではない、庭に生えた、抱えきれないほど大きなサクラの巨木。この根っこが成長して石塀の基礎を持ち上げているため。
 
 石塀を維持したいなら、基礎を取り除いて、根っこを痛めて充分なクリアランスを取ってから打ち直し、積み直すしかない。大工事になる。
 
 そうした診断を伝えると、帰ってきた言葉は
 
 「予算もないんだけどね・・・・・・・・だいぶ弱ってきているサクラの木を痛めたくないんだよ・・・・・」
 
 
 依頼主の老人より年上であるサクラは、相当の年数一緒に過ごした家族同様なのだ。
 
 「わかりました。それでは、持ち上がった部分だけ撤去して、この部分だけアルミフェンスをかけましょう。それならサクラにもかえって良いだろうし。」
 
 方針は決まったのだが・・・・フェンス柱部分に根っこがない、という保証もないのだが・・・・。
 大変なことにならなければ良いけどね・・・・。

 
 

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