緊急出動 極寒の温泉旅館の修理作業

WORKS
 ホテルの庭作りや、石風呂作り、なんて記事を書いているとそれなりにカッコイイいが、その実はこんな仕事もしているんです、という話。
 始まりは、数年前の電話だった。ある小さな旅館の馴染客だという彼は、当社のHPを見たと言っていた。その旅館の浴室のタイル改修の見積もりだった。
 奥日光の最奥・日光湯元温泉は、硫化水素が強く、コンクリートさえも、数年で侵食される。築14年程だという建物は、温泉のガスにより相当傷んでいた。老婆と娘二人だけで切り盛りする旅館で、男手はいなかった。
 2,3年は保証するけど、浴室部分だけでも建て替えた方が良いよ。といって改修し終えたのだが・・・・・・。
 以来 この旅館に呼び出されること7.8回。水源のタンクのバルブが壊れた、屋根がめくり上がってしまった、日よけのテントが飛ばされた、屋根から雨漏りが、そして水道管の破裂、排水パイプの破裂が今回で3回目。
 冬季は土曜だけの営業らしいが。昨日部屋を掃除し始めて気がついたらしい。金曜の夕方電話があり、今日資材を用意して出かける段になって、また電話。
 室内の洗面所の排水管が凍害で凍て上がったのだが、それが4か所以上だという。
 「え!」材料がとても足らないし、客が来るまでに終わらないかもしれない。
 そこで、パイプを取り換えることをあきらめて、テープで漏れを止める応急処置をすることにして、現場に向かう。
 昨日は、私も故郷に戻ってから記憶にないマイナス9度だったが、今日の当地は、昼の最(高!!!!)気温がマイナス6度。昨日は最低気温マイナス18度まで下がったという。
 実は何回もその建屋に潜っているので、その建物が、寒冷地に合っていない建築であることは知っていた。
 その気温では、当然の故障かもしれない。
 何とか、今日の営業に差し支えないように修理してきたが・・・・・材料をそろえてまた登らねば・・・・。
 料金もそうだが・・・・女手二人で・・・・・つい無理しても助けに行っちゃうんだよな。
 群馬県境の金精峠は冬季閉鎖中 積雪は1mオーバー

 

 

 破断してしまった洗面所の排水パイプ。

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