見積もり前にやることは

WORKS
 今日は外構工事の依頼があって、現場のお宅に訪問してきた。
 
 私の所へ来る前に、過半数の方は、それなりのマイプランを持ってくる。此処はこうしたい。これだけは作りたい。 それで、最初にそれを伺ってから大体の寸法や素材・工法を提案申し上げるのだ。
 
 しかしながらそのマイプランを固めきれないで来訪される方も多い。
 
 言ってみてそのワケが解りました。敷地150坪。広いです。うち三分の一が、家人5台の駐車場スペースなのですが。親類や知人など加えて2.3台が駐車することもある、ということで、玄関前まで車が入るとか。
 門構えやアプローチが決めきれないのは、当然かもしれません。広すぎるのも悩みの種になりますね。
 
 駐車場部分はアスファルトがすでに施工済み。そこから奥が庭のつもりなのだけど・・・・車も入ってくる。これが施主様がプランを決められないポイントです。
 
 「発想というか視点を変えましょう。庭で何がしたいですか?」
 「子供が遊ぶスペース・BBQ夏はプール置きたい」
 「それではウッドデッキにつなげて、インターロッキングを敷きましょう。そこを植栽で駐車所側から目隠しにします。ここが中庭です。玄関のタイル前に2平米だけ石貼りしましょう。その脇にポストや表札など門柱を立てましょう。ここがアプローチです。」
 
 「これが家の中に住む人間にとって必要な庭の最低限の機能です。ここには絶対に車は入れない。それ以外の土地は、来訪者の駐車スペースと思って割り切りましょう」
 
とアドバイス申し上げたら、目からうろこのようにすっきりされたようでした。良かった良かった。

コメント

  1. マニラの空の下でバボィパパぼやく より:

    プロは、敷地のレイアウトをして、細寸し、図面化、希望を確認、パースを書いて、決定図面を作成し、材料の説明選定、積算は即座に・・私はこうしてます。

  2. kouda より:

    書き込みありがとうございます。
    そうですよね。その通りかもしれません。
    でも即座にしない方が良い事もあるかもしれません。
    自分の庭でなくて、お客様の庭ですから、じっくり考え居て頂き、その都度アドバイスする方が、満足感/達成感が得られるかもしれませんねえ。形より日々の動線やその方の使い方を見極める時間も必要かと思います。子供や孫の成長によりそれは変化して来ますしね。

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