「バリカー」ちょっと聞きなれない名称ですね。
敷地と公道を仕切るグッツっていろいろあるんです。機能で選ばれることがほとんどでして・・・・条件的にはこれしか選択肢がない、ということもあり。好みよりも消去法で・・・選ばれる大変難しいアイテムでもあるんです。
主なグッツを具体的に言うと・・・・。
1 左右開閉式門扉
一般的な門扉、つまり人が出入りする門扉のクリアランスは通常1.8m以下ですが。そうなれば、通常は左右の扉式の門扉ですね。
しかし車も出入りするような開口だともっと違うグッツが必要になります。
2アコーディオン門扉
蛇腹構造の仕切りが左右から伸びてきて開閉します
3跳ね上げ式門扉
仕切り門の左右に腕が付いていて、開閉は腕を上部に跳ね上げることで門が開閉します。
4スライド(引き戸)門扉
門扉がレール上を左右に動くことで開閉します
5折戸門扉
・何枚かのパネル構造の扉が、折り畳まれることで開閉します。
主な仕切りはこの5種類なんですが・・・・・。
お好みだけで全て選択が可能なわけではありません。
お客様は「アコーディオン門扉」で仕切って欲しいという要望でした。
が。この選択は「適材適所」でして・・・。
一番にここでは「無理!!!」「ダメです」「不可能」ですと申し上げました。
その理由は、
開口部は、間口11m しかし高低差は30cmもあります。さらに開口部分の奥行も、左側は高低差4cmですが、右側は奥行15cm以上もあります。つまりアコーディオン門扉が往来する地面は、左右方向に30cmも段差があり、奥行も15cm前後に高低差があるということなんです。
わかりますか???
門扉の足元の車が地面を転がって開閉するって、平面上の動きが前提なんですよ。
二次元ですね。それが左右では斜面上を動き・・・・・・・・・奥行き方向もねじれていて・・・・3次元的な歪みがある下地だと無理。設置できないんですね。ねじれちゃう
これが下請けの悲しさ、この理屈を直接説明できず、理解を得るまでにそのことでさらに何日もロスしました。
さらに・・・・・途中端折ります。
コウダ史上最多の見積もり数を書かされることになるのですが・・・・・・端折ります。
何とかこの場所の仕切り方法は「バリカー」しかないんですよ、というご理解をいただき(この間3ヶ月!!!!)
完成をみました。苦節・・・・・・言いますまい。
写真でみればわかるでしょう。↓
車輪に乗った門扉が往来できない土地だということが・・・・
しかし 苦節3ヶ月・・・・・。
何とか納まりました バリカー。独立型規制柱なんて呼びます。
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