毎日のように雪や雨が降っておる日光地域です。これまでは夜間が多くて何とか仕事になりましたが・・・・・今日は朝から弱い雨が降り続いております。
一日何回も週間天気予報とカレンダーを睨めております。
特に先週から今週にかけては、一つの遅滞も許されない状況。
今日の雨は織り込み済で、午前中はペレットストーブ取付工事。そして午後はクッションフロアーの貼替えです。
工事場所は社宅の風呂場横の脱衣場です。前のフロアー材、というより下地のモルタルがボロボロで床が陥没していました。
何故硬いはずのモルタルが脱落したのか・・・・・・この稼業やっていると、探偵並みに推理力が付くんです。
おそらくこの社宅の工期がなかったんですね。2平米モルタルを塗りつける、という作業は合計6棟あっても左官屋には楽勝の作業です。そのモルタルを水分が極端に少ない「バサモル」という配合で塗ってありました。セメントに必要量が足らないので、強度の落ちるモルタルになります。だから陥没した。
コストも時間も手間も、左官屋には、そうすることで全くメリットがない。
でもそうしなけりゃ困るのが、次のパートの職人です。
つまりフロアーを貼る職人にとっては、モルタルって乾いてないと都合悪いんです。セメントは徐々に何日もかかって所定の強度になります。この間水分も徐々に徐々に抜けていくんです。だからその上にビニール系のフロアー材で蓋をしてしまうと、蒸発した水蒸気に押し上げられ、フロアー材が剥がれてしまう。強固な糊を使ってもダメです。
それで監督は、水分量の少ないバサモルで施工させたんだと想像しました。
当然今回の改修は、請負会社に、そう進言して養生期間をとってもらいました。モルタルを塗ったのは、今月5日です。9日間置いて乾かして後の施工でした。
コメント
今日はそちらは雪予報でしたが、雨だったんですね。春先のお天気は不安定ですから、スケジュール表と睨めっこで大変ですね。ところで、改修工期見積もりって「なぜこの状況に至ったのか」って原因考えた上でないとできないことなんですね。「なんだい、おれっちのとこ後回しにして他所の工事やってんじゃね!?」なんて的外れな事思っちゃいけませんねd(^^)しっかり養生期間がとれたから、お客様も安心ですね。下地のモルタルを全部剥がすところから始まるんですから、改修って大変ですね。さて、今回も興味津々素人質問ですA^^;)ゞ「バサモル」って、「バサバサしたモルタル」の業界用語なんでしょうか!?それと、鏝の刃が面白い形してますが、これはなんていう道具なんでしょうか。塗っててモルタルが余っても刃の間から鏝の上に逃げてくれるから綺麗に仕上がる…んでしょうか。よろしくお願いいたします。
バサモルはその通りです。何時も細かい所まで目が行きますね、関心します。
この鏝は櫛目と言います。接着用ボンドを均一に塗るために使います。凸凹が均等なので、フラットに接着出来るわけです。