予報通り、朝から雨。南方から来た雨だから異常に気温が高く、朝+6度もある。何時もより10度も高いのだから、布団に寝ていても暑い位だった。
この所、工事が二つ同時進行になってしまい、忙しいのだが。今日ばかりは休みは仕方が無いなあ、と思い出社する。
すると小雨の中、職人のKさんがやってきた。
「え!仕事するつもり?????」
「小雨だから、できるかもよ」
「・・・・・・・」
雨中、仕事をしたがる理由が私にはわかる。
昨日はカーポートを建てていた。二人なら一日で建つのだが、昨日は朝忙しく出だしが二時間近く遅れてしまう。冬の短い昼時間ではこれが致命的で、日暮れまでに屋根が葺き終わらず、柱の固定が最優先だったので、車のヘッドライト頼りにコンクリート流し込んで終わったのが6時を過ぎていた。
工期が決められているわけではないが、実はその御宅は明日が新居への引越しの日なのだ。
雨なら完成しない、施主様には言ってあるし、実害も無いので入居後の作業で問題ないのだが・・・。
新居へ入居の日に、半端仕事のカーポートを見られるのが、嫌なのだ。職人としてのプライドが雨でも仕上げる!!!行動に走らす。
終わらなかった理由が100%私にあるのに、Kさんにそこまで意地を見せられては、止めよう、とは言えない。
雨合羽を準備することにする。
これまでも幾つもの工事を二人で仕上てきた、私には欠くことのできない相棒である。
そのプロフェッショナルな仕事と、リッパな顎鬚からこれからは、このページでは「次元大介」と名付けることにしよう。
愛読者様には、よろしくお見知りおきを。
コメント
なんて素敵な次元さん!すばらしいプライド!
私の相棒に聞かせてあげたい・・・
プロ根性素晴らしいです!雨が降ると気負けしてしまう時がありますが。特に忙しい時なんて。
類は友を呼ぶ!ですね
左官・タイル・木工・基礎・電気・設備・・・私は工事により数多くの職人を使います。
その中でも次元は技術は勿論ですが、頭もピカイチ良くって、加えて人格的にも素晴らしい。職人の鑑のような男です。
自分の専門外でも、人の仕業を良く見て、考えてきた。だから大抵のことはできてしまうし、専門職人より上手いことも多々。
道具ひとつ置くのだって次のことを考えて置くから全く動きに無駄もスキもない。だからスマートで早い。作業中も、終わった後もとても現場は綺麗。
一緒に作業すると本当に勉強になる。
デザインと使う材料を考え指示するのは私。作るのは職人。作業中は私はアシスタント。
でもこれが結構頭を使うのだよ。次元の蓄積には早々簡単に追いつけない。
それでも出来の良い漫才コンビ位に息があってきたように 思うのだが・・・・・どうだか私の評価を今度聞いてみよう。