昨日は地域の恒例ソフトボール大会。
我が地域は広域のために分区制をとっている。6月の第一週は分区対抗大会が開かれる。私の住んでいる分区は戦後の開拓農民が多く、その後の転入者が少ないものだから、高齢化が進んでおり、こうした地域行事になると、私も「若い衆」の一人として「あてに」されてしまう。
集合時刻にグランドに行くと、案の定9人しかいない。まあこれは当分区だけのことではなく、他地区から助っ人を頼んだりしていることも多い。
ルールでは女性を一人加えることになっているのだが、その女性が9人の中にいない。それで相手チームにも女性を外してもらってプレイボール。まあアバウトなのも良いことです。
一回戦は6-0完封。インターバルがあって二回戦が始まるころには、それなりの人数になってきた。ここでエースの登場。
5年前この大会に初めて出た時。私は四十肩を患っていた。当然肩は上にあがらないから応援に出かけたのである。それが今年同様。メンバーが足らない、という。仕方ないのでボールを投げ無くても良い(投手にはアンダートスで返せばよい)キャッチャーをやることになったのだ。
5球の投球練習が済み、プレイボール、という段になって、投手がベンチの方を見て今やって来た若い女の子に向かって言う。
「あら Kちゃん遅かったじゃない」
というなり。いきなり「ピッチャー交代」と続けてベンチに下がってしまった。
「はあ????」
わけがわからずにいると、グラブをはめてマウンドに上がってきた。
え! その投げた球が滅茶苦茶早かったのである。
言っておくが、小生野球経験は、小学校時代放課後の草野球しかない。
彼女の球は、私のような一般人にはかすりもしなかった。野球部経験者のみがかする。しかしこれが一番の恐怖だった。素人ソフトボールなどキャッチャーにファールチップが来ることなどあまりないが、この剛速球は何度もチップしたボールが私めがけて飛んでくる。
おまけに久しぶりにいきなり投げたものだから、速いがノーコン。ワンバウンドの投球が何度も私の脛あたりを直撃するのだ。
途中で投げ出すわけにもいかず、そのまま3試合ともマスクをかぶり、チームは彼女の活躍で何十年振りかで優勝してしまったのだ。
ここだけの話しだが、この代償を一番払ったのは私に違いない。
両脛はボールが当たって何か所もアザになり、左手の甲は、赤紫色にはれ上がってしまった。
今年の大会は、私の四十肩は直ったのだが、ボールなど投げていないので、一番ボールが来なそうなライトを守っていた。
それが二回戦。Kちゃんがやって来たものだから。
「キャッチャーはコウダさんだな」と有り難くもないご指名をいただき、また球を受けることになった。
彼女は高校までソフトボール部。それも投手ではなかったらしいのだが、それが信じられない位速い球を投げていた。それでも投げるのは数年に一回。母親業もあるので、今年はだいぶ球威が落ちていた。
それでも普通の人には打てない。
エースの登場で、二回戦も15-1と楽勝。
そして決勝戦は29-4。
4回までで15点差がついていたのだ。午後も1時を回っているから、ルールにはないのだが、「コールドゲームにすっぺ。もういかんべよ」と言っているのだが、役員はルールだから5回までやらないと、という。相手チームはどうかもう一回だけやらせて下さい、と懇願。
それで5イニング目に入ったら、当チームが打者2巡、11点も入ってしまった。
前回のような投球のせい
で満身創痍、というのはないのだが・・・・なにせ強力打線で、何度もホームベースまで走らされて 全身筋肉痛。車に乗り込むのも一苦労の月曜日なのでした。
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