炭撒き登山

LIFE

長くお付き合いいただいている読者様ならご存知。歳時記ブログですから・・・・ね。

この活動もう20年位になります。日光奥白根山に「炭を担いで登り、山上で撒いている」活動です。

 

人間社会の経済活動に伴う、亜硫酸ガスの発生は「酸性雨」となり森林にダメージを与えております。

そうした有害ガスは、排出規制により減ってきていると思うのですが、未だゼロにはなっておりません。

 

実際、首都圏の排ガスがそうしたダメージを与えているであろう、秩父や日光山地南東面の樹木の枯死が顕著になりました。それを改善したい、と酸性土壌を中和する「炭」を活用しようという市民運動が起こったのです。

炭の効用は農業的にも現在では確定しております。

ただ担ぎ上げる炭の量は・・・・・・・人力、そして個人の体力次第ですから、多くを望めないことは誰でも分かりますね。

 

コウダは・・・・・・このブログの読者さんならお分かり。基本合理主義者なのです。

でも・・・・「金にならないことはやらない」 という合理主義とは違うのかな、私の場合・・・。

 

水や環境にもお世話になっている山の神々に感謝する気持ちは前々からありました。そうした詣でる際に・・・・お神酒なんかより「炭」を持ち上げてはどうだろう???。会の趣旨とはちょっと違うかもしれませんが、登山ですが・・・・・・気持ちは「巡礼」でして・・・・人間社会の神々への「詫び」と「感謝」そして「畏怖」を込め登山しております。対酸性雨の対策も絡めたら続けられないかもしれない。

山の神々に、毎年捧げる榊やお神酒代わり、と思えば・・・・・・ね。

 

振り返ればもう20年ですが。 今年は初めて一人単独で行います。コロナ対策でイベントが中止になったためです。これまで会が用意した炭を当日受け取り持ち上げるだけでした・・・。それがない今年は市販のバーベキュー用を私費で昨日ホームセンターで買いました。 しかしこの時  悩む・・・・。

自慢じゃないが、山屋の端くれ、何時も一番量を背負ってやる、というのがプライドなのです。大体感じとして毎回10k少々。

Hcへ行けば、炭パッケージが、3kと6k・・・・・・・・・・合計9kgじゃん。これ今まで目分量ですが10kg以上持ち上げていた人間としては・・・・妥協できず・・・・6k×2 12kgを購入したのでした。

 

今朝会社で、炭を砕き、ザックに入れてみると・・・・・・・「毎年こんなもんだろう・・・・・あれ???ちょっと重いかも・・・」

炭12kg そしてザック+飲料水1l+雨具スパッツ+弁当など   そしてこれだけ余計 山上乾杯ビールなど1L加えて・・・・

都合18kgオーバーになっている感じ。

けー結構重いじゃん。プライドで首しまっても・・・・・こうなりゃ意地だ。

 

巡礼登山。減らすことはなく背負います。

標準コースタイム2時間でしたが、20年前は大体1時間40分で到達したのです。

 

しかし今年は

体力↓ 荷物重量↑ でしたので。最初の休憩が40分、次は30分。ついで20分、そして15分となり

コースタイムは2時間20分・・・・・・・。疲労困憊でした。もう酒を背負うのはやめたほうが良いのかもね

 

↑これが奥白根山ピークです。。森林限界から上なので、炭を持ち上げ撒く意味がないのです。ですので20年間、ピークまで行ったのは2回ほどしかありません。何時もこの辺りの標高で戻ってきます(2100m近辺)

あー疲れた でも完登出来て良かったです。

シラネアオイも

チングルマも

そしてイワカガミも

綺麗でした

手前に幼木が、そしてその向こうには枯死して白骨化した樹木が・・・見えます。

幼木の下に炭を撒いております。

 

 

 

 

 

 

 

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