シンボルは門柱

WORKS
 残して欲しいといわれたのが、梅の木と三波石の庭石。
 
 この石も関東では庭石の代表格である。いくらスペイン風にリフォームしても、玄関脇にどーんと鎮座されていては目障りだ。
 
 これは1mほど脇に、そして80cmほど奥へ、そして30cmほど低く 位置を移動する。(1トン以上あるものをミニユンボでは釣れず、これがもっとも苦労した部分かもしれない)
 
 代わりに緩やかなアーチ形状の白亜の塗り門柱を建てる。
 
 式場であるから通常の家庭で作るものより一回り大きい。当然サイン(表札)も特注で2割ほど大きくしてもらったものを取り付けた。
 
 こうすることで、遠近法も手伝い、庭石は門柱を引き立たせる脇役の位置に収まるわけだ。
 
 こうして梅も岩も、わざわざあつらえたように存在している。

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