医術は仁術

 昨日書いたように、すっぽかした手術に再度向かう日は、もう8月には決めておりました。
 
 新人二人がある程度仕事に慣れる頃。
 年度末決算作業がひと段落つく頃。
 そして一年で最も暇な  そう一月下旬です。
 
 例年より正月休みを一日増やしたのは、病院に行くためでした。もちろんあの大学病院ではありません。
 
 といってもあてがあるわけでもなく・・・・・・一番近い国立病院に飛び込みで出かけたのでした。
 
 初診の時、30歳代前半の医者に、一切の経過を話しました。しかし説明が足らなかったのか、早とちりしたのか、心臓系の医者が立ちあうような手術はウチではできなから、前の大学病院に行ってください!と言われてしまいました。
 
 ダメ元、で行ってますから。そうなることもある程度予想していたわけで・・・・門前払いとまたあの病院で検査を一からやり直しかよ・・・・・・そのことに少なからずショックをうけておりました。
 
 すると看護士さんが来て「医長が見るそうです」と言ってくれました。わけわからず一度待合い廊下に出て今度は隣のドアから呼ばれました。古い作りの国立病院は一室で衝立のこっちとあっちで二人の医師が診療していたのだとわかりました。
 
 「君の希望は聞いた。やれるかどうかは約束できないが、とりあえずCTと心電図の検査をしてきて欲しい」
 
 医長は、自分の診察をしながら隣の若い医師の対応を聞き、自分の方で見ようと心を掛けてくださったのです。
 
 二回目は5日後。「もう少し詳しく見たいからMRIを受けてくれないか」それを見てから判断しよう。そして6日後。
 
 「状態はわかった。」と手術の内容を詳しく説明しかかる日数を揚げ、手術日までも私の都合に合わせようと相談配慮してくれたのです。
 
 もう初診の時から、この先生にお願いしたい、と思ってました。
 実は前の大学病院は手術の内容自体、素人の私が疑っておりまして、重ねて医者の対応が横柄だったのも切れた原因なのですが・・・・・・・。
 
 同じ医者にして、患者に接する雲泥の違い。患部しか見ない医者、その人間の社会関係性まで考慮できる医者。
 
 本当に最後は人間性だと感じました。
 
 そんなこんなで、明日入院してきます。
 
 膿を取り出すついでに、苔が生えかけて新鮮味のないこのブログも一旦終了しようと思います。
 
 長い間拝読ありがとうございました。
 
 
 
 
 

コメント

  1. かわはら より:

    私にとっては新鮮な内容で、とてもコケが生えたというようなものではなく、楽しみにしていました。
    また開始されるのをお待ちしています。

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