この時季になると、気になるのが旧盆休みの過ごし方。
娘の受験やらで、しばらく妻の実家へ帰省していない。今年は秋田行は必須の状況である。
秋田へは、通常東北道-秋田道と一本道であるが、寄り道をする場合も多い。そのルートとは、途中で山形道に入って鶴岡-酒田そして海沿いを秋田まで走るルート。高速道は酒田までしか開通していないが、それほど交通量が多くないこと。何よりここ山形と秋田の県境辺りが私のお気に入りスポットであるからだ。
私は一応日本中(勿論行ってない町の方がはるかに多いが・・・・)廻ったことがあるが、日本は良い処が多い国であると思う。大都市以外だったら何処でも魅力的な街が多い、と思っている。
でも強いて「住みたいとしたら何処?」と問われたら・・・。鳥海山麓 山形県遊佐町か秋田県象潟町だろうな。
夏でも雪をいただく鳥海山は登っても眺めても四季それぞれに美しく。山の幸は豊富。森も綺麗。水は清らかで鮭がやってくる。海の幸にも恵まれ米も美味い。日本海に沈む夕日の美しさといったら・・・・。
加えて人の良さも抜群である。
その象潟はかつて芭蕉の時代には、宮城の松島と並び称される松で被われた小島が並ぶ入江があった。
その後の大地震で入江は隆起してしまい、現代では田圃の海の上に松を頂く丘が点在している、という奇妙な風景が見られる。
芭蕉時代の風景を見たいもの、と行くたびに思うのだ。
彼の地で、芭蕉が残した句
「象潟や 雨に西施が ねぶの花」
「西施」というのが難しいのだが、中国の古の美女のことで、雨に濡れた象潟に咲く合歓の花の美しさを歴史的美女の寝顔に掛けた句と言われている。
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