昨日の休日は出勤していた。
朝から見積書届け、そして林道補修のための、下見。
そして洗面台の補修工事。
常連さんしか知らない話だが、場所は奥日光の最奥。湯元温泉で、老母と娘二人で切り盛りする「あの」温泉宿である。
今回の依頼は、客室の洗面台の排水パイプが、凍害により破損したという。彼の地では室内であっても排水パイプが凍ってしまうのだ。客がいないときは、水を出しっぱなしにして防いでいたそうだが、それを一部屋忘れて壊れたとか・・・。
本当は地元の水道店にお願いしたいことであって・・・・が、彼の地には水道店はない。
「知り合いの水道店はいないのか?」というと。以前に、「軽微な工事で呼ぶな」と怒られた、そうだ。
けしからん、店だが・・・・・。彼の地まで行ってパイプ交換。一体いくら請求できるというのよ、という水道店の気持ちはわからんでもない。
実際私も、迷惑に感じるのは必定と、ほかの水道屋を紹介するのをためらっているのだ。
しかたないので、休日返上で私が出掛けることになる。
しかしである。パイプの径は大体一緒だが、取り回しが見えないのでどの部材を持って行っていいかわからない。
素人さんに、現況を尋ねても・・・・ポイントがわからないからなあ・・・・。
ダメだったらもう一回行く、と覚悟を決めて、一般的な排水パイプを買って山に向かった。
何が大変って、この大雪の中を一時間かけていろは坂など山道を登っていかねばならないことだ。
近所なら何の苦労もない。
かくして到着した現場。一瞥して「ダメ だ こりゃ」
なんと、洗面台の排水口と床のパイプが水平距離で20cmもずれていたのである。
どうしてこんな造作なったかというと、8畳の客間の他に、洗面台とトイレがつく小さな客室だ。
そこに大きめの洗面台をつけたものだから、そのままではトイレの扉がぶつかってしまう。それで水道屋はぶつからないところまで給排水パイプをオフセットしたわけだ。排水パイプは臭気が上がってこないように360度回転している、いつも排水の一部が溜まって、臭気を防ぐように出来ている。
そのRを最大のものを取り付けて、どにか20cmずらしていた。それでも間に合わず、最後は斜めにして無理やり排水パイプに接続してあった。
さっさと諦めて、山を下る。
今日は休日で、金物屋も休み。ホームセンターで、最後は蛇腹パイプで排水口につなげられる製品を見つけて再び登る。
が、いろは坂でスリップ事故で、一時閉鎖になっていた。幸いすぐに解消。
着いたのが、午後の2時。最初の出発は午前9時半であった。
部品さえあれば、10分とかからない作業であった。それに費やした移動時間2往復で4時間!!!。
雪の山道は平気、といってもこの移動は結構疲れたよ。
コメント