先週の日曜日には、那須ガーデンアウトレットへ出かけた。
シンプルライフというか、金欠病も相まって余計なものは買わない。オシャレも流行もいらない人生を選択しているので、本当は行きたく行っているわけではない。
「今度の日曜日那須のアウトレットへ行ってみようか?」
「父さん、足大丈夫なの?」
「歩く位はもう平気さ」
この3行に、私の意図が読み取れる人はだいぶ、コウダ通である。
この「心は」
どうせ足が不十分で、山に遊びに行く事は勿論、畑仕事も出来ないから、今日は家族サービスに徹して,アリバイを作り、その分連休に遊んでしまえ、という意図なのだ。
当然付き合いの長い女房殿は、ハハーンという顔をしている。父さんが自分からショッピングモールへ行くってか、あり得ない!。
ともかく、ターゲットの娘が乗って来たおかげで、無事アウトレットに向かう。
那須原野の中に突然,という感じで建っていた。
子供と別れて、お店をチェックして廻る。こうした所は始めてであったので,何でも勉強と思って廻るが、実は午前中でもう飽きてしまった。本当なら切り上げたいが,今日は家族サービスの日なのでそうとも言えず,目がキラキラしている次女とあと1時間半の約束で別行動にする。
午後は女房殿に連れられて廻る。ワイナリーの店に行ってみたい。通常なら食らいつく所なのだがなにせ、こちらは節制禁酒中である。おいしい餌ではないが、サービスサービスと自分に言い聞かせ付いて行く。
ワイナリーと言いながら、ジャムとか棚に並んでいる。観光地には多いんだよこう行った店が、一人嘯いてウロウロしていた。それでも手持ちぶでささで、目前にあった「万能韓国たれ」なるものの試食瓶を舐めてみる。隣には「万能四川たれ」。
なんだよワイン屋なのに、四川たれ、、て。まったく売れりゃ何でもいいんだろ。
「あれ?」びっくりした。それが抜群に美味いのだ。
慌てて,隣のパスタソースも舐める。ジャムも舐める。
皆素材を吟味し、余計なものは入れず、手間暇かけられ作られた事がわかる製品ばかりだった。
何点か買い求め、レジの店員に聞いてみる。
「お宅のは皆美味いが、製品は皆自社製造か?」
「そうです」
「どういった会社なんだ?」
すると店員はパンフレットをもってきて説明し始めた。
要約すると、最初は夫婦2人で始めたペンションだった。
そこで出す、手作りジャムやソースが評判となり、単品で出荷するようになる。
ブドウの栽培にも適した土地だったので、ブドウも植え、やがてワインも作り始める。
わずか20年余で、ワイナリー、自社ブドウ畑、ソース/ジャム製造工場、丘の上のレストラン。教会まで持っていて、町で一番元気のある企業になっているという。
実際ここ数年で出店している店舗の数がすごい。デパート内も含めて20数店舗にのぼる。そのワインもモンドセレクションという超有名な国際食品審査で賞を獲得するまでになっていると言う。
ソース/ジャムの類いはそのモンドセレクションで入選多数とか。
ペンションの夫婦だよ。それが今では300人を雇用する会社社長。びっくりしました。
長野県飯綱にある本社レストランに行って見たくなりました。そんな成功している会社を垣間みたいです。
「ワイナリー/サンクゼール」今回最大の発見でした。
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