超常連さんなら思い出すだろうか。
「幾何学堂」さん。
http://www18.ocn.ne.jp/~kosaka3/
日光に住むアーチストである。本業は扉職人 を名乗っている。
が、請われれば、古民家の再生から店舗内デザインまで手掛ける。同じものは二度と作らない。
3年かけて手作りしたその見事な自宅は、建築としても見どころ満載ではあるが、家屋にとどまらず、展示会場やライブ会場、そして座禅会の会場としても使われて、当地の文化発信源としても有機的な展開を見せている。
私は二度ほど足を運んだことがあるが、あちらが、私を認識するほど会話をしたことはない。
が、今回彼の手がける店舗の内装に、左官材料を用いることになり、その材料を見つけ回っている際に、メーカーから当社を推薦されたようでやってきてくれた。
お互いプロであるし、彼の志向や施工例は、ブログ等でいつもチェックしていたので、イメージに合う材料を見つけるのにそうは時間はかからなかった。
先週その工事現場を訪問した。
カレー店である。
が、こんなカレー屋は全国探しても、そうないんじゃないか、という仕上がりになりそうな造作である。一言でいえば、「妖しい」。
彼の作るものには、すべて有機的な生命(あるいは妖気か)を感じる。つまり生きているような立体的な、光と影を持っている。
巧く言えないが・・。例えば私のような凡人が壁を仕上げるのに、石を貼る、あるいは板を貼る。するとその瞬間にその素材はたとえ天然石でも無垢材でも、「壁材」になってしまうのだ。
しかし彼にかかると、石も木も、ここにあるまでの、自身の歴史や存在意義をもった物体として存在してしまうのだ。
まだ下地むき出しなので、雰囲気は伝えられないが、出来上がったらまたアップしましょう。
コメント
確か、古民家と和傘のコラボ展示されてましたよね。
縁結びの神様がこちらの主様をまた、すごいタッグに導かれたようですね。今後が楽しみです。
今回は材料のアドバイスだけで、工事にはノータッチですが。何かしらのお役に立てて良かったです。これから先もお付き合い願えれば、楽しげな仕事に出会えそうです。
ちなみに彼の家=幾何学堂は古民家ではありません。しかし材料がシルバーパインといって、北欧の立ち枯れになった古巨木を挽いて使ってますから、古民家のような存在感のある建物に見えるでしょうね。