コロンブスの卵

WORKS

 ちょっと前に、足が不自由なご主人のため、玄関先をスロープ化する工事を紹介したけど・・・・。その時もブログに書いたが、受注しても・・・・実は私が方策を決めかねていた。

 
 玄関ドアと前の道路との段差は20cm余。しかし直線距離は1m余しかないのだ。どんな手品を使っても、まともに歩けるスロープができるわけがない。
 加えてドアの前には、車椅子が安定して留まれるフラットなスペースが必須。

 

 ドアからまっすぐ道路に向かわずに、道路と並行にスロープを伸ばすのが基本方針なんだが。こうすると車庫つまり車の動線のスロープと90度でバッティングしてしまう。
 つまり屋根同士が合わさるように「谷」ができてしまうわけだ。
 
 これは折衷案だけど・・・・・お互い具合が悪い・・・・・。
 
 どうしようか・・・・・・・?????

 

 方針が決まったのがが、既存階段を壊す当日の朝であった。どんな解決策が見つかったか?って。
 実は人間のためのスロープを諦めたのである。それって仕事の前提が無くなった、ということ?・・・。
 ま、そんなもんだ!エヘン!(威張ってどうする??)。
 
 偉そうに言えば「コロンブスの卵」的発想の転換。
 
 人間優先のスロープを捨てて、車優先の「乗り入れ」を優先してみたのである。
現状凍て上がりで、道路と8cm位の段差が出来ていた。それを解消し、かつ既存コンクリを切り取って傾斜を緩やかにする。道路自体手前が高いから、手前のスロープ傾斜は緩くなる。
 
 つまり、明確なスロープ通路には見えないが、駐車場右手の方からアプローチすれば、現状自転車を押して入るにも、将来車椅子にて入るも、段差なく、傾斜緩やかになってまっせ。という作戦。名目より実をとる判断なんですが・・・・・。

 

 幸いご主人当方の意図を理解していただきまして、実際歩かれて

 

OKいただきました。ドア開閉時の車椅子の待機スペース確保のため、ブロックを積んでフラットなスペースを作ってます。
 
 これにて一件落着。出来てしまえば、なんてことないことだけどね・・・・・・。
 こんなんでも産みの苦しみ・・・・結構ありましたね。
 

 

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