大手メーカーほどダメな寒冷地対策。

WORKS
 今週は舗装と階段の増築工事をやっているのです。
 階段はテラスのタイル部分に追加。しかし・・・・・・・・この階段、どうもゆっくり動いております。世にも不思議な物語。
      階段が独りでに動く「怪談」   なんちゃって。

 まあ何回か書いているので常連さんならお分かり。テラスのコンクリートを打つときに、下地の砕石を入れないか、ケッチったわけです。
 このところ毎日マイナス5-6度、という寒冷地ですから、下地砕石無しでの施工は間違いなく凍て上がります。栃木で言えば、宇都宮以南ならそんなリスクは少ない、と思います。大手メーカーの下請けって、広範囲回るんですよ。自分の地元じゃこれが普通だ、ということでしょう。
 故意に省いたのなら、砕石代が惜しいのではなく、土取の手間と、残土の処分費用の方ですね。

 住宅は全国区の大手メーカー。家本体の機構や施工は自信あるのでしょうけど・・こうした下請けにやらせる、それも単価を抑えてやらせる、とこうしたことがおこる。というか地元工務店ならこんなことはまず起こさないわけで。こうした手抜き、というか不始末は大抵大手ビルダーです。(経験上)

 ↓写真にあるように、躯体と縁が切れています。冬の凍て上がった状態でこれですから夏はもっと開いています。そして年々広がっていきます。一方で外側土留擁壁とカミソリも入らないくらい側面のタイルがくっついております。こんな風にはタイル屋は貼れないわけで。おっとよく見ると、L型擁壁がテラス部分だけ押されて傾いておりますね。
 テラスは本体から離れて「ひょっこりひょうたん島」状態。そして岩盤を押し上げる「プレートテクトニクス」状態ですね。

 どう直すか って。いくらコウダでも直せません。それどころか新たに新設する階段が逆に引っ張られて破損するリスクが高まりますので、ガムテープを張ってコンクリートが接触しないように縁を切って施工しております。

 

コメント

  1. sna***** より:

    地元の環境を一番知ってる人こそ最適な工事が出来る筈。地域の商店・小さな企業の持ってる力見直すときですよね。でも、大手の『ブランド力』に「安心」を見ちゃうんですよね、どうしても。夢のマイホーム、一生に一度あるかないかの大枚はたくお買い物。後悔しないよう家を建てる側が『出来合いのモノを買う』んじゃなくて、いろいろ勉強することも必要なんですね。その中で、ほんとに実現したい自分の暮らし方がみえてくるのかも。とは言え、そこは素人ですから。やっぱり工務店側で施主様の知らない・気づかない部分への配慮提案はしてもらわないと。『下請け親受け関係』だと、実際施工する側はそれもしんどいんでしょうね。今回のお客様、経年劣化があまり激しく進みませんように…。

  2. kouda より:

    > sna*****さん
    今回のような事例は本当に多いのだが・・・これを一般の方が見抜く、注意する、というのは実際難しいことだと思う。
    それにどんなハウスメーカーも完璧じゃない。勿論私も含め職人も完璧な奴は居ない。
    だから、ここに注意しろ、これはクレームだ、保証だ、瑕疵保険だ、なんて完全を求めて、お互いギスギスするよりも・・・・・・。
    なんと言ったらいいのかなあ・・・・・。
    かえって1日ごとに造作を確認してくれる工事の方がやり易いんだ。
    納得とか、反応満足感確かめて進められるので。
    賞味期限だ、原材料だ、添加物だ、値段だ、と勝手に評価される店頭商品より。
    時価ですが、うまいネタ入ってますぜ、と極上の握りを作る寿司職人でありたいと思うのでした。
    ちょっと解りづらい話で恐縮です。
    ちょっと今夜は酔が入ってます。

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