屋根がパカっと開いていて、誰が見てもこれが雨漏りの原因だとわかるのだが。漏水というものは、屋根だけでなくどこでもその経路というのが大切である。
屋根といえども、途中に防水紙があったりするから、侵入から室内までの経路を辿れるだけ辿ることが肝要。
それで客室から屋根裏に潜ってみた。
するとやはり、壊れた屋根よりちょっと先から屋根裏に侵入しているようだ。先に書いたように現代では屋根材の下には、防水シートが敷かれている。これが完全に施工されていれば、軒の先端からしか水は出ず室内に侵入しない。
つまり屋根材の葺き方もいい加減で壊れ。その下の防水紙の施工もいい加減で漏水、ということになる。
屋根裏で懐中電灯頼りに上や下を覗いていると・・・・・・・ええ!!!!!!ウソ 信じらんない!!!!。
隣で、大声をあげた私を次元が覗きこむ。「どうしたの?」
!マークを思わず10個位つけたくなる事態が発覚した。
この地は人が定住している県内の集落ではもっとも気温が低い。真冬ではマイナス10度がアベレージ。15度を下回ることもざらである。勿論昼間でも氷点下の真冬日が普通。
この宿はまだ18年前の施工だというのに、一階の壁にしか断熱材が入っていなかった!。
天井や屋根裏には断熱材が設置されていないのである。
「断熱材入ってないよ、この家」
これで、2月に私が修理に出掛けてきた、二階の洗面台の排水パイプが凍害で破裂した理由が納得できた。断熱材が入っていても、どうか。という土地柄である。入っていなければ、当然といえば当然。
リフォーム工事というのは、先人の仕業が垣間見えてしまい、がっくりすることが多い。
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