芝生はただ植えてはダメ ポジション取りも重要

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 昨日の続きです。芝には水はけが大切と書きました。それと同じくらいの配慮がいるのが日当たりです。一日中でなくても良いですが、少なくても半日は日照がないと、芝は育たず枯れます。
 こちらの現場では、東・南側に地堺に既存のスチールネットフェンスがあり景観がちょっと悪い。手前に植栽をして隠す、という施主様の意向でそれは同感です。
ただその場合。芝をどこまで伸ばすのか、ということが私の中で引っかかってまして・・・・。
 つまり
①前庭東側は隣家のため半日は日照がない
②南側も植栽の追加および堺先の緑地のため、足元の日当たりが悪くなる
③緑地からの草や枝の侵入で草取りなどの管理が大変。
 そんなことを勘案して・・・
 日当たりの良い中央部分だけに芝を張り、仕切りを設け、その先フェンスまでは防草シートに化粧砕石という提案となりました。メリットは
 
①芝は刈り込みなどの手入れが必要、大きく仕切ることで植栽や岩などに接すると刈り辛くなるのを防ぐ
②芝の生育が良い所だけ張ることで美しい芝を維持しやすくなる
③緑地からの雑草の侵入や植栽根元の草取りの低減
 
 植栽は砂利をどけて、シートを切っておこないます。砂利で夏場の温度が上がりすぎるデメリットもありますが・・・散水をするということで防げます。
 今回コンクリート製品は極力使わない、という方針でしたので仕切りは自然石の割栗を使ってます。結果↓のような曲線の仕切りができました。
つづく
                       
右側砂利部分に植栽が加わる、その木の日陰も配慮。奥の隣家の日陰もこの時間帯だと日差しが指すことがわかる。だから日差しの長い時間を得るために堺際を避けて芝を植える。デザインでもあるが、そうした機能も考えた、割石の境界線でもある

 

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