開墾 再開

TOWN

 誰でも、理想の土地に住みたい、というのは人情だよね。

 でも理想の土地に住んでいる方、というのは少ないだろうな。予算やら何やら、家族の意向もあるだろうし、旨く行かないのが普通。

 雑木林と畑があるなんて羨ましい、とよく言われるが、私とて最良、とは思っていない。もっとも嫌な点は、敷地の真ん中を電線が通っていることだが、こればかりはどうしようもない。

 この線下は、木は生やせないし、構造物も建てられない。最初は草が身の丈よりも繁っていて苦労して刈っていた。それではもったいないと、開墾して畑にしたのが4年前。

 畑は年々拡大してきて、80坪位になった。残りは山羊の放牧場となっている。

 毎年冬になると、そうした開墾作業にかかるのだ。
 今年は、畑の拡充はひとまずにして、雑木林や畑、そして放牧場を繋ぐ通路の整備。そして堆肥置き場の製作など、有機的なつながりを持つ庭と畑に整備しようと考えた。

 繁みが広がってきた雑木も2,3本切り倒そうと思う。

 先々週あたりから暇を見つけては、作業を開始している。

 まずはミニユンボを駆使して道路工事からだ。

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