ペレット燃料製造の採算性

STOVE

 ペレット燃料は、最近になって世の中で知られる存在になってきたが、それでもまだ見たことのない人の方が多いかも知れない。

 

 日本においては、もう30年くらい前から工場は存在していた。その黎明期の工場というのは、「捨てていた木材が燃料になる」という掛け声に、森林組合など林業関連のグループが補助金を利用して作ったものが多かったと思われる。
 しかしながら一言でいえば、「時代が早すぎた」・・・・・燃料を消費する、つまり川下が全く未整備だったのである。それで無くなってしまった工場も多い。
 
 近年ペレットストーブが普及が進んできた、といってもまだまだ経済としては自立できていない産業である。つまりペレットストーブ販売だけで「食えている」販社は全国で数える程。製造工場の方もこれだけで運営できている事業体が????あるかどうか???。その多くが製材業や菌床造り・産廃処理などの副業の一つとして維持しているのが多いと思われる。
 民間にストーブが普及しても、こうした需要は冬に偏るから、農業用やボイラーなど熱源としての需要が増えないと採算が厳しいのだ。
 
 今回隣町で稼働する設備は、まさに副業。「どうせ出るものだから付加価値つけて売れるんならそれに越したことない」というスタンスで、設備投資を決めた。本業は集成材を作っている工場である。
 先に書いたようにペレット工場で採算が合うと思われているのは、こうした立場から参入する会社である。ペレットの原料を山へ集めに行かなくても、切ったり削ったり乾燥したりそうした下処理工程が要らず、主製品を作ってたら副次品として原料のオガ粉が出てきたよ。という会社がもっとも向いているわけだ。
 ○○トン売らねば採算が合わない・・・・というリスクを抱えた取り組みでなくて、外野としても安心する。見学に訪れると正に試験製造の最中で、ペレットがコンベアーから落ちてきていた。 続く
 

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