ペレットボイラー見学に向かうも、障害だらけ

STOVE
 二泊三日の京都研修でした。前にも書いたけど・・・・基本貧乏人、否 貧乏性なので「竈」だけ見に京都まで出かけやしない。もうひとつの目的は、日本ではまだまだストーブ以上に台数が少ない「ペレットボイラー」見学だった。


 京都市は、ストーブだけでなく、ボイラーにも補助金制度を設けている先進的な自治体なのだ。その制度を使ってオーストリーのペレットボイラーを築200年の古民家に設置したのが、京北地区という京都市でも北部山地に位置する限界集落(失礼)の村興しプロジェクトだと聞いて、訪ねてみたくなった。

 昨日紹介したおくどはんの最後の写真。見事な左官技法の竈は前々から見たいと思っていた。しかしここもバスが一時間に一本とあまり便が良くない。ならばレンタカーで二件ハシゴしてしまおう。方向は同じだし、半日強有れば充分二件訪問できる・・・「はず」だったのだ。この目論見を見事崩してくれたのが・・・21号台風である。

 京都市北部の山地は、ズタズタに道路網が寸断されてしまい、問い合わせするとどうにか一本だけ通れるが、市街からだと倍以上かかる遠い迂回路になるという。

 であるなら、どうしても見たい竈を土曜日いの一番で見に行き、ボイラーは二日目の第一目標にする。二日ごとに優先順位を真っ先にやっつけて空いたら次点のことに向かう、という作戦変更に。

 初日この作戦変更は決まりすぎるくらいハマって。左官のおくどはんのオーナーに、近所の営業400年という茅葺きの料理屋を教えてもらい、鮎料理にありつける偶然。
 ここでもおくどはんに出会い。そこからバス停までの途中のうどん屋でおくどはんを発見。つまり最初の左官と、夜の飲食店のものしか下調べしてなかったのに、翌日の京北のボイラー設置の古民家にも鎮座しており、実際は5台のおくどはんに出会えてしまう幸運。
 空いた夕方二条城も見学できたし、夜は10数年ぶりに後輩と料理屋「おくどはん」で再会、美味い京野菜の食事を堪能できたし・・・・。
 何時もながら一石三鳥路線が上手く流れ、
FuFuFuFuFu,、自己満足の初日であったのだ。

 しかし好事ばかり続かない。夜中に激しい雨になり、日曜日朝起きると雨は治まっているが「大雨洪水警報」が京都に出ているのである。
 21号の通行止めが、解消どころかさらに拡大している気配。

 ボイラー設置のオーナー様は、実は21号被害で付近は停電も続いており、実家に避難されているという。それをコウダが来るなら案内に戻っても良い、但し停電のため携帯も繋がらない。ボイラーも稼働できない。警報でこれから大雨になる見込みだし、道路が怪しそうならお互いの判断で引き返すがよろしい。10時に会う予定で、も互いが来れなければ、しょうがないですね。とメールが入る。

 メールだけの付き合いだが・・・・・・このやりとりだけで・・・子供が小学生というここの女性オーナーの「肝っ玉の太さ」を感じる。
 こちらも度胸はそれなりなので、通行止めだ、としきりにナビが言うのに、構わずに走る。で、その通行止めは、確かに電柱が数本折れ・架線は垂れ下がり、立木も10本位折れていた。が幸い通過は出来た。

 で、本当はその日が地域興しのイベントである「こどもまつり」だったのだが、台風被害で中止、未だに停電中の古民家で、降りしきる雨の中、私と女主人は落ち合うことに成功したのである。

 まあそれからのことをここで書くとまた長くなるので割愛するけど・・・・・建家は200年の歴史を感じないほど作りが良く、オーナー様がここを拠点として、と思ったのもの頷ける物件。
 その建家の給湯と一部床暖房としてペレットボイラーが設置されておりました。

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