絵心はないが・・・・作家さんの気持ちが見えたよう

LIFE
 小学生の時分の図画工作の時間。工作は自分で言うのも何だが好きだし得意だったのだ。しかし絵の方は、平均以下だったような気がする。それは大人になっても変わらず、曲がりなりにも「人様からお金をいただき、デザインを考え、提案し造作する」ということが仕事になってしまった。


 この仕事絵心があれば・・・・如何に助かったものか・・・しかし無いものは出せない。

 私が書けるのは平面図である。もちろん世の中にはデザインCADなるソフトがあり、これがあれば、大抵の客がイメージできるパース図が描けるんだが・・・・・零細商店にはちょっと負担が大きすぎるのだ。

 今回の京都行き。最初に行ったのは左官造作のおくどはんがある「ギャラリー」だった。もちろん目的は絵よりおくどさん。
 訪問先ブログはこちら↓ 「清滝テラ」と申します。


 イベントがあるときしか開店していないので、イベント内容は二の次で出かけたのだ・・・・・。ギャラリーで作家さんが詰めているのに、おくどさんを見に来ました、というのも失礼なので、おくどさんを横目で見ながら、まず絵というか版画を拝見したのだ。
 一言で言えば、版画ということもありポップだけど、その中身モチーフが、全て生き物、生物感にあふれているのだ。
↓これなんか幼稚園に掲げておきたい。「漢字の○○」シリーズ。魚編、動物編もある。これ見てたら小学校入る前に虫名と漢字覚えちゃいそうでしょ。

 

 で、ただ明るいばかりでない、深い哲学が含まれている。

 そして陶芸もおやりになる。う!色鮮やかな彩釉と登り窯で焼き上げたろう、焼き締め技法の二種類とも並んでいた。カメレオンとオオサンショウオの目が素晴らしいリアリティー

 これ骨壷なんです。

 「自分が入るツボを用意しておく。詰まってふと見つめる時。これに入る前に、まだできることがあるように思えてこないかい」とおっしゃっていた。

 能登半島で、畑を興し、釣りをし、禅寺で奉仕をし、版画を彫り、焼き物を焼くというのが作家さんの生活らしい。
 本物かとみがまうばかりのカレイの大皿には、生き物のリアリティーが素晴らしい。

 全ての作品に地球上の生き物が描かれ、いろんな側面を見せている。
 何一つ無駄なもの、余計な命などないのだよ。と聞こえた気がする

 おくどさんを見て、一時間後のバスで帰る予定が、絵や焼き物に感じ入ってまた次のバスになってしまったのだよ。



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