二色デザイン左官塗の方法

WORKS
 昨日の続き  です。
 左官屋さんって、大体の方がどんなことやっているか想像つくと思うんですが・・・。
 古より「左  の  官」ですから、建築において非常に技術を評価された技能だったと想像されます。いまや一般建築ではレッドデータブック入寸前です。

 この業種でもっとも有名な職人といえば「挾土秀平」さんだと思います。現在の大河ドラマ「真田丸」のオープニング題字は、彼が土を鏝で塗って削って描いたものです。そのビデオの中にも、いくつか左官仕事の壁が登場します。知らなかった方は、そう思ってもう一回ようく見てくださいね。

 彼の作品は、もう左官業とは思えない芸術的、なレベルです。以前問屋を通じて、彼の仕事場見られないか?と聞いたら。企業秘密だそうで部外者には見せないらしいです。それはともかく。彼の想像により新たに作られた技法もあると思いますが。古の製作物を見て、それを再興した部分も多いのではないでしょうか?
 宮建築は結構まだまだ後継者が居りますが。左官技法は数十年前までの技法ももう伝承が途絶えております。

 さて前置き、脱線気味です。挾土秀平など出したのは失敗でした。彼我とはプロと学童野球位の差ですから。

 

コメント

  1. sna***** より:

    今回も臨機応変柔軟思考のこちらの主様の技が光る施工ですねd(^^)いろんな器具があるんですね~。切り込みいれた定規はその後も使えるんですよね?(^^;)挾土秀平さん、『真田丸』の番組作成現場の放送でその技の一部を披露されてましたが、そういう方だったんですね。今度改めてよくよく見てみましょう…って、素人にそのスゴ技がわかるかな~?A^^;)ところで、今回のデザインの意図は奈辺にありや。てっきり雷鼓とか宇都宮氏とかに所縁あり?と思いきや、どちらも三つ巴?清冽な水の流れと大地の脈動の上に踏ん張る鬼怒太に、厳しくも豊饒な栃木の自然をイメージしたんですが、違ってたらスミマセン…(–;)

  2. som**bito より:

    > sna*****さん
    左官の定木というものは、モルタル等の柔らかいものを塗り付けた際に、きっちりと角を出すために使います。外壁の角とかね。今回の定木は「下端起」といって、モルタル壁の下縁をピンと通すために、塗り付ける前に設置しておきます。だから壁につけて下で受けるようにL型しているんです。これ切り刻んだら使い物になりませんね。ワンオフ、一回でお役御免です。
    すみません。これ移築工事で、その下請けですし、どんなデザイン、意図があったか預かり知りません。

  3. 超7 より:

    これ、個人的には好きじゃない仕上げですね。
    多分、四国化成のを使ったと思うんですが、マンションのエントランスに施工して10年程度で、樹脂が劣化してボロボロと剥がれる症状が出ました。
    その後、樹脂を塗り足しましたけど、ダメでした。
    最近は、樹脂の隙間を埋めて固める物を売っているようですが、いい加減腹がたったので剥がして、普通に洗い出しでやり直しました。
    素人には、あまり凝ったことは無理なようです。

  4. kouda より:

    > 超7さん
    合成樹脂なので、劣化します。10年位は大丈夫です、と言って施工しますが。当社前の露天の施工では14年経ってもまだなんともないですね。この製品等の注意点は、樹脂を良く攪拌することと、プライマーの正しい使用、下地の乾燥(今回も早強セメント使用し養生期間をとってます)位なんですが・・・・。

タイトルとURLをコピーしました