足元注意

LIFE

 連休は、秋晴れという天気予報を信じていたのに・・・・・。

 日曜日の早朝、気温は0度に近く、風も冷たく吹いている。何よりどんよりとした真っ黒い雲が低く垂れこめていた。天気の回復が遅れているのだろうが、秋晴れを期待していた身にはショックが大きい。

 ふて寝して時間をやり過ごそうか、と思ったのだ。まだ夜が明けてない5時前だが、駐車場も3割くらいが埋まりつつあり、大型バスも何台もとまり多くのハイカーが準備支度を整えるのが、薄明の中にわかる。

 折角前日から入山しているのに、ふて寝というのは、我が信条に反する。と思い直して出立の準備をする事にした。

 天気が天気だけに、頂上での夜明かしプランは、排除。軽装で燧ケ岳の山頂を目指し、尾瀬ヶ原に下りて、それから尾瀬沼に上り返し、沼山峠まで登って、シャトルバスで御池まで戻る、というコースに変更することにした。

 今夏 燧ケ岳の廻りを一周したが、今回は山頂を経由する分。それよりもさらに長距離行程となる。

 ビバークしない分、散策距離を延ばし、日帰りしようと思った。ガイドブックでたどれば、12時間コースになるが・・・・・。

 先行者はヘッドランプたよりに登っていった。こちらの出発はそれが要らない5時30分。

 燧ケ岳へは、山スキーで過去2回登っているが、無雪期は初めてである。曇天、寒風とあまり気乗りがしないのだが、とうとうガスの中に入ってしまう。

 

 途中から早立ちしたことを、後悔し始めていた。前夜の荒天で、霧氷か雨氷のため、木道が凍り付いていたのだ。昨日の写真を見てもらえばわかるでしょう。上を見ている分には綺麗だが、足元は氷なわけだった。

 そしてとうとう、事故がおこる。

 周りで次々とハイカーが転倒し始めていた。私もなんとか堪えていたのだが、なんとも嫌らしい下り坂。滑らないことは無理!!。という状況で、スケートボードよろしく半身で敢えて滑り降りる作戦にでた。途中まではよかったのだが、止まらなくなった!!!!。

 10m20mと止まらないどころか、加速していく。まだまだ下り坂が続く。とんでもないスピードが出ていたし、ここで何とかしないと大怪我しそう。いやもう手遅れかも・・・・・。

 ショウガナイので、スキーのつもりで木道からジャンプ。枯れ草被う湿原で一回転、もんどりうって尻をしこたま打ちつけて、二つに割れてしまった位・・・・・。

 しばらく動けなかった。

 後続のハイカーはその姿を見て、湿原よりわが身が大事と、木道をおり、草の上を歩き始める。

 当然私もそこの部分は、バイパスした。

 その後もう一度大転倒。ヘロヘロになってしまったのだ。

 それでも9合目をすぎると、ガスの上に出て、昨日の写真のように霧氷を被ったピークがおがめるようになってきた。

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