西のハーブショップへ

　土曜日。午後１時まで運動会の手伝いをしていた私は、午後２時には、知人を途中で拾って日光駅前にいた。

　以前紹介したのだけど・・。

　空き家になっていた古い自宅の古民家を改装して、女手ひとりで営業を続けているハーブショップ「そっと・ぼーちぇ」。

　正業は別にあるのだが、勤めを続けながら週末二日間の営業を続けている。

　この建物は、実は歩道拡張で壊されるかもしれない運命にあったのだ。今は別のところに住まいがある彼女だが、自分が生まれ育った生家を守りたかった。
　それで曳き家をして建物をバックして改装した。

　沈滞している日光の商店街と、来る観光客のみんなが元気になりますように、とハーブショップを週末だけ営業している。アロマセラピーとハーブの教室も二階で始めている。

　その意気に感動したコウダは、頼まれもしないのに勝手に応援することにしたのだ。

　前回二回目の訪問の時には、早くも図々しい遠慮のない性格を発揮して、ハーブ陳列棚の改良を提案していた。

　「何分予算が・・・・」

　それではと。木工を趣味（実は本業にしたくてあえいでいる友人　、一応セミプロと言っておこう）を連れ立って行くと約束していた。

　それで土曜日は、その寸法や形状の相談に訪れたというわけだ。

　まだ製作は決定ではない。見積りを作るためにやって来た。

　彼女が作ってくれたハイビスカスと何かのとても美味しいハーブティを飲みながらあわただしく打ち合わせをすませ、今度は一転して宇都宮に向かうのであった。

　我ながら忙しないね。