洋上アルプスその6 観光から研修へ

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最大の目的である神津島・天上山の登山を初日に達成したので、あとはオマケみたいなもの。特別大きな島でもないし、大体が一周道路もない。それでも北から南まで歩いていたのでは、一日では???どうか・・・という距離感。昨日乗り損ねた村営バスで、西側集落まで行って、レンタバイクを借りることにしたのだ。

が、港からサバと共に帰って、明日葉入り雑炊など食べてパッキングを済ませてもバスの時刻まで1時間半もあった。

これじゃ多少疲れても歩いたほうが早いや。   と決断して昨日とは別ルート(東西の港をつなぐ山越え)道路の今度は南周りを歩き始めるのだった。

この道路の途中には、今夜の宿の民宿もある、朝だがザックを預かってもらって軽装で島めぐりをしようという魂胆だ。その作戦はスイスイと進行して、10時前にはレンタバイクを乗り出していた。

 

まず向かった先は島北端。

その手前、海に向かって岩礁の上にコンクリート製の索道跡が目に入ったのだ。なんの遺跡か???と行ってみると、道路がまだなかった時代、島の山の上から岩石を掘り出し船に向かって積みだした施設の跡だという。

その石が「抗火石」だというではないか!!!20年ぶりくらいに聞く名前だった。

かつて仕事で取り寄せたことがある「特殊な」火山岩=抗火石。

これはサウナで良く使われる。実際サウナ造作の現場から注文が入っていた。

火成岩で、ウエハースのように軽く、内部は発泡状態・・・。水に浮くものもあるという。これはサウナの内部仕上げ材としては最適なのだ。

つまり高温多湿に長時間晒されるサウナの躯体は熱気や湿気のダメージが予想される。石やタイルでもよさそうだけど・・・不燃材であり、かつ湿気を吸うことで結露が少なく、また中空構造で触れても熱さを和らげるこの石はサウナに最適な性質を持っている。

その抗火石がこの島の産出だったとは初めて知った。もっとも平成17年で閉山になっており、主な産地は二つ隣の新島である。こちらではまだ現役の鉱山であるらしいので、当社が仕入れたのはあっちの島産であったかもしれない・・・・と後で調べてわかった。

ともかくどんなヤマであったのか????、上部にある鉱山跡まで林道を使って行けそうだったので、行ってみることにした。

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