中学・高校生時分は、実は天文少年であった。夜な夜な望遠鏡を振り回したり、写真を撮っていた。
小学校の時、父が簡単なそれほど高価でない望遠鏡を買ってくれた。何処に何が見えるか、なんて情報は知らないから、月のクレーターなど見てすぐに飽きて机の脇で埃を被っていた。
ある冬の夕方。星が出てくる。冬の北関東は透明度がすごく良いから、まだ薄明が残っているというのに、その南中したオレンジ色の星が他の一等星よりはるかに明るく見え始めた。
何気に埃を被った望遠鏡をむけてみた。
あれ?、それは他の星のようにポイントで輝いていない、面積を持っていた。ピントを合わせてびっくりして声をあげた。その星は楕円形をしている。よく見るとリングをもった土星だった。
こんな望遠鏡でも土星が見えるんだ!!。その時の感激がその後の天文少年につながる。
天文の趣味は、都会に出るまで6年位で、その後は復活していない。ただし、86年ごとに帰ってくる「ハレー彗星」は一生に一回のチャンスなので、ワザワザ石垣島まで写真を取りに出かけたっけなあ。25歳のころだったか・・・。
毎年20個ほどの新彗星が発見されているが、肉眼で見えるような明るさになるものは数年に1個位だ。
一昨年の秋に出現した「ホームズ彗星」は一生に一度お目にかかれるか、という特異な彗星だった。望遠鏡でなければ見えないと予想されていたのだが、突然爆発したのだ。二等星位まで急激に明るくなり当然肉眼でも見える。宇宙空間で爆発したものだから、日毎に膨らんでいってついには満月より大きくなった。綿菓子が浮いているようだった。勿論広がれば薄くなりカスミのようになって消えた行ったのだ。
毎晩双眼鏡片手に宇宙ショーを楽しんだ。
今週から来週にかけて、「ルーリン彗星」というのが地球に接近する。肉眼で見える明るさになるらしい。
また双眼鏡を持ち出して見つけてみようと思う。これ、かつての天文少年には結構ワクワクするもんなんです。
とっても高価な望遠鏡や機材を揃えて、といった天文ファンには戻らないと思うが・・・・・昔海軍やの戦艦や燈台守が使っていたどデカイ双眼鏡は一台欲しいなあ。
倍率が高すぎて、かつ視野が狭い望遠鏡よりも、尾が淡くて長いほうき星を観察するにはバカデカイ双眼鏡が一番良いのだ。
それでも結構高価なものなのだが・・・・・いつか欲しいなあ。
写真は昨日のルーリン彗星。ネットより拝借。
コメント
日々、何気なく見ている(極たまに)星ですが、中にはPINOアイスの星形の様なわくわくするようなものがあるんですね。それにしても、天文少年だったとは!
PINOアイスの星形と同じようにワクワク____と言われて、ちょっとのけぞり気味/複雑ですが___(壮大な宇宙の営みです天体ショーですよ___)。
まあ良いでしょう。
確かに同じようなものかもしれません。
それにしても こう見えて 天文少年 だったんです。