昨夜は本当にキツかった。歳をとれば痛みは翌々日に来る、ということや二日目はあまり歩いていない、ことで油断した。
そんなんで今日は峠を越える自信はなかった。それで鬼ヶ城だけ散策して縦走は打ち切り、列車で車に戻り、車で前回霧で見えなかった那智の滝を見に行こう、と方針決定。
防潮堤の上を鬼ヶ城にむけ歩いていくと・・・・「トンネル内歩行禁止」のサインが・・・。
となれば、古道の峠を越えるか・・・。鬼ヶ城の岬を巻いて、次の駅「大泊」に向かうしかない。いずれにせよ次の列車には間に合いそうもないなあ・・・・・なんて思っていると。
軽自動車が止まって、30歳代位のお姉さんが降りてきて
「何処から歩いてきたんですか?」と尋ねられる。
「海山の道の駅からです。が昨日天気悪かったので途中から列車乗っちゃいました。トンネルは歩けないのですね?」というと
「車で送ってあげましょうか?」と親切な申し出。
聞けば、これからイベントボランティアで熊野川の川下りの起点である「瀞峡」へ行くという。京都出身で、熊野古道を気に入って今では移り住んでガイドをしている、らしい。
ほんの数分の会話であったけど、今回の旅で、事務でない(ホテルマンや飲食店)、初めてのフリーな会話でした。中でも「移住してガイドで伝えている」ということが印象に残りました。
鬼ヶ城は、たしかに景勝地でした。油断すると海に吸い込まれそうで・・・怖い怖い。
楽しみすぎて、予定していた列車には乗れなかったのだけど。今度は大泊駅前に、この地域では初めて目にした茅葺き屋根の建家を発見!。カフェらしくこれは時間を過ごすのによかった、と入店。何日かぶりのコーヒーはとても旨かった。店内は、アナログレコードプレーヤーに巨大なJBLのスピーカーが軽妙なジャズを流しており。店舗らしい店は一軒も見えない熊野古道途中の無人駅前とは思えない。ここだけ異次元空間化しておる。
聞けば、やはり地の建物ではなく、富山県から移築したのだ、という。と軽く書いているが、その費用は普通の家2軒分建てるよりかかるはず・・・・・・。
それに加えて茅のメンテナンス費用も馬鹿にならないですよね?と尋ねると。栃木県から職人が来て直しているという!!!!。
「私栃木県人ですが・・・・」
「あらこの前日光へ行きました。東照宮が修理中だったわ」
「それ終わりましたので、化粧直しした姿を見に来てください」なんて会話が弾んだのだ。それにしても茅葺きの職人が近所に居たなんて・・・・知らなかった。
なんてのちに、紀勢線に再び乗り駅から駐車場まで戻ると午後の良い時間。車を駐車させてもらった返礼に奮発して「牡蠣のひつまぶし」というものを食べてみようとオーダーするのでした。
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