懇意にしている工務店社長から、ちょっと相談に乗ってよ、と呼ばれた。
顧客の駐車場から道路に出るスロープ勾配が急なのだが、前の道路改良で舗装面が高くなってしまい、側溝上のグレーチング部分が深い谷になった。それで乗用車の鼻先をこすってしまうのだという。
厚みのあるコンクリート蓋を探して・・・・ということだったのだが・・・・。
折角グレーチングもあるのだし、コンクリ蓋だって動かないような工作が必要。それに適した厚みのものが無い。
一計を講じて(ここ、コウダの真骨頂ですから・・・・ね)、もっとも安くて効率的な工法を考えた。
↑ビフォア 勾配が急なことが分かるね。加えて、道路面が上がったことが問題の発端。
コウダの閃いた作戦は、10cmの2種蓋では厚くなりすぎるので、6cm厚のインターロッキングで下駄を履かせようというものだ。
U字溝自体は240mmだが、グレーチング300mmと混在していて・・・・・300mmに合わせるべく一部土間コンをカット切断する。このままだと綺麗な一枚バーンにならないからね。
削っていると、大元の原因(なぜ駐車場土間コンがこんなに高く急なのか、がわかる。U字溝の淵に土留の大谷石塀石が埋め込まれており、それを取らずに、その上に土間コンを打ったものだから高くなってしまったのだ)
まずは仮置きしてみて、下地の不陸を見る(つまりカタカタどこか浮いていないかチェック。)
当然あちらこちら不陸だらけで、高いところを削る。
安定が確認されたなら 変成シリコン系強力ボンドで下地と締結
幾ら強力ボンドでも、それだけで持たせるわけにはいきません。車が通るんですから、最後に「谷」の部分にアスファルトを打つことで。U字溝内側にはグレーチングがつっかえ棒になり、外にはアスファルトが支える、お互い仲間だ、合力していこうという強固な構造ができたのです。
↓完成形 アフター
ここまで私と職人一人で、半日もかからずに完成。お客様も手際の良さとフラット感に満足していただきました。
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